前ページで、大相場の後PTレシオが下落して75ポイントを割り込んだ時点以降は長い低迷相場になることが多いのを説明しました。それでは、その低迷期には、どのような投資法で対処したらよいのでしょうか。
それを細かに研究するために、ここでは新日鉄株の日足チャートを利用します。時期は、新日鉄株の低迷期のほぼ中央にあたる2001年としましょう。
上図の上半分は、この時期の新日鉄株の日足チャートで、62日株価移動平均線(赤線)と124日株価移動平均線(青線)も表示してあります。これらの移動平均線は、週足の場合の13週移動平均線と26週移動平均線に対応します。
上図の下半分は、データ分析のためのKTレシオ線(赤線)と株価の値動きに対応するPTレシオ線(グレーの線)が描かれています。
PTレシオは週足の場合と同じものです。
KTレシオは今回あらたに登場したもので、詳しくは今後明らかにしていきますが、ここでは株価の長期移動平均線と日々の株価とのへだたり(かい離度といいます)をもとに組み立てた指数と考えてください。
上図で8月ごろの相場に注目すると、新日鉄株は7月末に170円の安値をつけた後上昇し、8月末には197円の高値をつけてからまた下落に転じました。その間の上昇率は16パーセント未満にとどまりました。 |
前のページでも述べたように、私どもは通常は順張りで投資を行うので、株価がある程度上昇したときに買い出動し、株価が目先の高値から程度下落したときに株を売却します。したがって、このように値上がり幅が小さいのでは売買差益が得られません。
新日鉄株にかぎらずどの銘柄でも相場低迷期にはこのように値動きが小さく、また上昇時も下落時も相場の方向が長続きしないことが多いのです。
そこで、低迷相場で利益をあげるには、ある程度いわゆる逆張り的投資を行うほかありません。たとえば買いの場合は「突っ込み買いの噴値売り」という短期スタンスで投資を行うわけです。
これは先に「順張り/逆張りの使い分け」のページで説明したことですが、逆張り投資は相場の方向に逆らった投資を行うので、場合によっては大きな損をこうむることもあります。
私どもの場合は、「突っ込み買い」のタイミングを計って安全な投資を行うために、上図分析チャートのKTレシオを利用します。
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