また例により、新日鉄株のここ10年間のチャートを研究材料としてご覧いただきましょう。
上図に見られるように、バブル期に900円以上の史上最高値をつけた新日鉄株は以降じりじりと安くなり、チャートの左端1997年以降も出来高が薄い状態が続きました。
このように人気離散となった背景として、新日鉄の業績が次第に悪化したのがあるのはもちろんです。出来高が薄いこのような時期に業績悪化が表面化すると、株価が大幅に下落するのが普通です。大相場があったあと数年するとこのように株価が大幅安となるのが、どの銘柄にもしばしば見られます。
上図新日鉄株の10年間のチャートでは、1997年から1998年はじめにかけての半年間で株価が400円がらみから150円まで急落したのがわかります。これが、新日鉄株の低迷相場の入口となりました。
以降、新日鉄株の出来高は低迷しましたが、2003年後半にいたって出来高が急増し、8月にはSTレシオが150ポイントを越えて10年ぶりの新しい大相場入りが明らかとなりました。
以上から、前回大相場末期に業績悪化を見込んで株価が急落した後、出来高が長期にわたって薄い時期が、その銘柄の相場低迷期といえましょう。その相場低迷期は、STレシオが150ポイントを越えたとき終了することが多いのです。
出来高が急増して株価も大幅高となる大相場は、通常3年ぐらい、長くても4年ぐらいしか続きません。それに対して相場低迷期は5年以上続くのが普通で、大相場の期間より長いのです。 |
それでは、そのように長い相場低迷期で株式投資をするにははどのようにしたらよいでしょうか。相場低迷期の株式相場は、次のような特徴をもっています。
- 株価の変動幅が小さい。
- 上昇時も下落時も、相場の方向が長続きしない。
- 出来高が薄く、その変動幅も小さい。
- 出来高が薄いので、株価の変動が不規則になりやすい。
私どもは、通常は順張りで投資を行うので、株価がある程度上昇したときに上昇傾向がなお続くであろうことを期待して買い出動します。
また、株価が目先の高値から程度下落したときに下落傾向がなお続くであろうと判断して株を売却します。
したがって、相場低迷期では高値買いの安値売りにおちいりやすく、なかなか利益があげられません。特に、よく株式投資の教科書などに記載されている13週移動平均線と26週移動平均線とのクロスを利用する方式では、ほとんどの場合損の連続となってしまいます。
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