株式投資の方法はさまざまですが、高配当株投資専門という向きもかなりいらっしゃるようです。そのときどきの金利から判断して利回りが高いと判断された株だけを買って、長期持続するというものです。
銀行に預金したつもりで長期持っていると、案外1、2年のうちに値を出してかなりよい成績が得られるということでした。
また、新聞で、あるIT関係の会社の経営者の方が、自分の株式投資法を語っているのを目にしました。投資対象は主として自分の会社と同じ新興市場の上場会社で、時価に対する利回りが3%を越えるものから選ぶということでした。
数年持続すると利食えるくらい値上がりすることが多いが、売却のめどとして、時価に対する利回りがその株を買ったときの半分になった時点で検討するといっていました。 業績回復時に増配する銘柄も多いので、「時価に対する利回りがその株を買ったときの半分になった」というのは、必ずしも株価が2倍になったことを意味するのではありません。 |
利回りが3%を越えるというなら、銀行預金と比較して10倍以上にまわることになり、大変有利です。その利回りが継続しそうなことが判断されたら、銀行に預金したつもりでゆっくりと持続するのもよいでしょう。 そうしているうちに、やがて株価が値上がりする可能性が大きいということでしょう。
このような高利回り株投資のポイントは、まずその会社に底力があって、不況時にも配当を継続できるかという点にあります。後に説明しますが、高利回り株のなかには今期はなんとか配当をしたが来期は減配あるいは無配転落の恐れが濃厚という株が多いのです。
投資家がそれを恐れるために、株価が一向にあがりません。そこで、今期に行った配当から算出すると、一見配当利回りが高いように見えるわけです。
あるいは、今期は最終利益が赤字であったが、内部留保を取り崩してなんとか配当を行ったというような会社もあります。このような配当をタコ配といいます。蛸が獲物をとれなくなると自分の足を食う、というのにひっかけたものです。
したがって、業績動向や財務データを検討することで、その会社の今後の配当継続能力をチェックする必要があります。具体的なチェックの仕方は、今後詳しく解説します。
さきほどの利回りが3%を越える銘柄に投資するといっていた経営者の方は、多分同じ新興市場に上場している他の会社をよくご存知なので、それらの会社の配当継続能力など経営の実態をしっかりと把握していらっしゃるのでしょう。 その上で、現在はやや業績不振で配当利回りが高くなった銘柄を数年先の業績回復を期待して購入してきたのでしょう。
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