前のページで、アマ投資家によく見られる売買のしかたを挙げ、それでは利益を得るのが難しいのを説明しました。
今回の相場も、日経平均株価は下図のように一年足らずの間に11,000円から17,700円まで70パーセントも上昇しましたが、経験の浅い投資家はどれだけ利益をあげることができたでしょうか。
株式市場には信用取引評価損率というデータがありますが、それを見ても、これだけの相場があっても終わってみれば相当な損を出した投資家が多いのがうかがわれます。
その理由は、これまで述べたプロ投資家の売買法とアマ投資家の売買法を比較すれば明瞭です。 今回の相場で思ったような成果が得られなかった投資家は、謙虚にプロ投資家の売買法と自分が行った売買とを比べてください。そして、今回の経験を次の相場で生かしてレベルアップを図ってください。 |
さて、株式投資を行うに当たっては、まず業績数字が明らかになったのを見てこれなら株価はもっと上がるであろうと考えて買い出動するという方式があります。アマ投資家の場合は、新聞の記事を見てから買いにでるとか、証券会社のすすめで買うとかする場合が多いので、通常はこのような方式になります。
この方式では、いかに相場の初期に判断を固めて買い出動できるかが決め手になります。プロ投資家でもこのような買い方をすることがありますが、それは株価や出来高など市場のデータを分析して相場にはなお上値がありそうだと判断した場合に限ります。
ところが、アマ投資家にはそのような判断は難しいので、結局株価がだいぶ上がってから新聞に出た好材料に飛びついて買いを入れるということになります。たとえば、今回の新日鉄の相場では、このようにして新日鉄株を400円以上で買った投資家が大多数だったと思われます。 |
そのほかに、これまで述べてきたように決算数字などは無視してPBRなどの指標をたよりに底値買いをするという方法があります。作家石田さんの新日鉄投資法はこれに属する投資法で、通常長期逆張り投資と呼ばれます。
これは、業績悪のどん底で買うということになるので、普通はアマ投資家は行いません。しかしこの方法は、うまく運用すれば石田さんの例でもわかるように比較的容易にかつ安全に成果をあげることができます。
私は、相場の知識が少なくまた相場の変動に機敏に対応するのが難しいアマ投資家には、この長期逆張り投資のほうが適していると思います。
|
|
|
|