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ゆったり投資塾 新日鉄株とMレシオ トップページ


  新日鉄株の場合
 次に、2007年までの上昇相場の主役の一つであった新日鉄株について売買シミュレーションを行ってみましょう。ここでは新日鉄株の2009年4月までの相場を例にとり、新日鉄株相場の株価・出来高の各ステージとそれに対応するMレシオの週足チャートを下に示します。

まずチャートの上半分の株価チャートでは、2003年初から5年間にわたって上昇した新日鉄株の株価が2008年8月にピークをつけ、以降急落した様子が見て取れます。
それ以降は株価はやや戻して2008年5月末には一時700円を超えましたが、それも長くはなく、8月以降はまた急落し、年末には300円がらみになりました。 その後2009年2月以降はやや強含みとなり、私どものMレシオは2009年3月末に新日鉄株の株価がとりあえず反発基調に入ったのを告げました。  

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次に、上のチャート下半分の分析チャートを見ましょう。ここには、Mレシオの週足チャート(薄青線)とこれまでも使用してきたMレシオの移動平均線(グレーの線)が描かれています。
前記新日鉄株の株価の動きとこのMレシオのグラフがどのように対応しているのかを調べましょう。
  1. 株価上昇期(2006年末〜2007年3月)

    Mレシオの値は株価が上昇するにつれ100ポイント以上で大きくなり、2007年3月には120ポイントを大きく超えてきました。

  2. 株価天井圏(2007年3月〜2007年8月)

    その後新日鉄株の株価は高値圏で推移し、2007年7月には株価は1000円に迫る高値をつけました。
    しかし、Mレシオの値は2007年3月に120ポイントを大きく超えた以降は次第に低下していました。また、グレーの線のMレシオ移動平均線も4月に130ポイントを超えた以降は、徐々に下落しています。

    これでわかるように、Mレシオの120ポイント以上、Mレシオ移動平均線の130ポイント以上の領域は、その銘柄の長期相場での天井圏を示すことが多いのです。

  3. 株価下落期(2007年8月〜2008年3月)

    2007年8月以降、新日鉄株の株価はしばらく高値波乱の状態でしたが、10月以降ははっきりとした下落基調になりました。Mレシオの値は、9月から10月にかけては100ポイントすれすれぐらいで推移していましたが、11月初めには98ポイントを割りこみ、新日鉄株の株価の下落基調を検出しました。

  4. 株価下落期の反発(2008年3月〜2008年5月)
    2008年3月半ば以降、新日鉄株の株価はやや反発し、瞬間的には700円を超えました。これにつれてMレシオの値も上昇し、5月から6月にかけては100ポイントをわずかに超えましたが、それ以上高くなることはありませんでした。
    6月以降は新日鉄株の株価は急落し、10月には300円を割り込みました。

  5. 底値圏からの反騰(2009年3月〜  )
    新日鉄株の株価急落を反映して、Mレシオの値は11月に64ポイントにまで下落しました。その後は新日鉄株の株価は底値圏で推移しましたが、その間Mレシオの値はやや強含みとなり、やがてMレシオの値はMレシオ移動平均線を上回りました。
    2009年3月末に、私どものMレシオは新日鉄株の株価がとりあえず反発基調に入ったのを告げました。
上記新日鉄株のチャートの背景につけられている色は、ピンクの部分はMレシオの値をもとに新日鉄株の株価が上昇基調と判断された時期を示し、薄青の部分は新日鉄株の株価が下落基調と判断された時期を示します。

  売買シミュレーション

 今回の方式について、これまでと同じように、実際の新日鉄株相場のデータを使用して売買シミュレーションを行い、長期間運用した場合の利益率をまとめました。

売買シミュレーションの期間は、前のページの場合と同じく、2000年4月の大暴落に先立つ新日鉄株の小さな上昇相場のスタートからとします。今回の方式では1999年4月4日がその上昇相場のスタートであるととらえられたので、売買シミュレーションもその日を出発点として始めることにします。
売買シミュレーションの期間の終了は、最近新日鉄株の株価がとりあえず反発した2009年4月12日としました。

この期間内で、Mレシオの発する信号に従って新日鉄株の現物買いと信用売りを交互に繰り返して売買を行った結果を下表に示します。
 
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  シミュレーションの結果

 上記新日鉄株の売買シミュレーションの結果をまとめながら、今回の投資の利益率を考察しましょう。
  • 売買シミュレーションの期間は、1999年4月から2009年4月までの10年間です。
    バブル崩壊後の戻り相場から歴史的な大暴落、それに続く長期下落相場、その後の4年近い上昇相場とその終焉を含む時期で、この売買シミュレーションの結果は株式投資の研究にとって大変示唆に富むと思われます。

  • この10年間で、私どもの株価分析プログラムは10回の相場基調の転換を検出しました。平均すると、1年に一回相場基調が転換したと判断したことになります。
    前のページに示した日経平均株価の場合にはほぼ2年に一回の相場基調の転換があったと判断しましたが、それに比較すると、一般の個別株の場合には株価の値動きが大きいので相場基調の転換が多く検出されたのです。

  • この期間のスタート時の新日鉄株株価は243円、終了時の新日鉄株株価は299円でした。従って、新日鉄株を買い付けて10年間持続しても、わずかな利益が出ただけだったことになります。

    昔のように10年間も株価の上昇が続く場合には、長期持続することで十分報われたのでしょうが、最近ではそのような方法ではほとんど利益が得られないか、あるいは単に損害が出るだけになったのです。

    今回の私どもの方式のように数年単位の相場の方向を見つける分析プログラムを利用して、もし相場が下落すると判断されたら信用売りで利益をあげるというスタンスが必要です。

  • 私どもの方式では、上表に示したように、この10年間に合計978円の売買差益をあげることができました。当初の投入資金は243円だったので、10年間で投入資金の402.2パーセントの売買差益が得られたことになります(売買に必要な手数料、税金などは考慮に入れない)。

    年間単利に換算すると、約40パーセントの利益率に相当します。

  • この方式では、この10年近い期間に行った延べ10回の売買のうち、利益が得られたのは6回だけで、残りの4回では売買の結果少ないながら損が発生しました。
    これまでのどの方式でもあったことですが、この方式でもやはり「だまし」が発生するのは避けられません。しかし今回の方式では、成功した場合の利益が大きく、失敗した場合の損が少ないので、上記のような成績が得られたのです。

  シミュレーションの考察

 今回の新日鉄株の売買では、幸いにも10年近い期間にわたり年間単利換算で約40パーセントの利益率をあげることができました。この方式については、この方式では、バブル崩壊後から2000年までの期間についても安定した成績を示すのが確認されており、その安定性、信頼性はかなり高いと私どもは考えております。

その成績の理由の一つが、上記のように相場の下落基調を的確にキャッチしてその局面では信用売りで利益をあげたことです。日本経済の成長率鈍化により、今後、日経平均株価が長い年月にわたって上昇する可能性は少なくなりました。今回報告したような機動的な投資方式が、これからますます必要になってくるでしょう。

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