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  上離れ時のSTレシオ

 前のページで、出来高が少ない時期ではSTレシオが100ポイントの近くで小浮動をするのを説明しました。 それでは、その銘柄が大相場に入り株価が急騰する時期にはSTレシオはどうなるのでしょうか。 新日鉄株の大相場の入口になった2003年後半とその前後の株価/出来高週足チャート、およびその間のSTレシオの推移を下図に示します。

新日鉄株040711

 新日鉄株の株価は、2002年11月に大底をつけてからやや反発に転じました。その時期は、株価の上昇はそれほどではありませんでしたが、出来高がそれまでの倍近くに増加しているのがチャートから見られます。新日鉄の業績底入れをいち早くキャッチした業界筋が静かに買い物を入れていた様子がうかがえます。

会社四季報などの情報では、このころは新日鉄株の2003年3月期の業績はさらなる低下が予想されていました。したがって、上記のような株価上昇は一般的な業績予想では説明できないものでした。 株式投資をする上で、株価・出来高のテクニカル分析をするのがいかに重要であるか、お分かりになると思います。

大相場のスタート

さて、その後の新日鉄株は、2003年3月期の業績を懸念して2003年5月にかけてまた下落し、130円がらみとなりました。しかし、その後は2004年3月期の業績回復が明らかになり、株価は大出来高を伴って急騰しました。 それにつれ、新日鉄株のSTレシオも急上昇して8月には150ポイントを越えました。

今後、さまざまな銘柄での検証データをお見せしますが、長年低迷して100ポイントの近くにあったSTレシオが急上昇して150ポイントを越えると大相場入りになることが多いのです。 新日鉄株の場合も、このSTレシオの150ポイント突破で10年来の大相場に進むことになりました。

こうなると、投資家の視線が新日鉄株に集中し、買い物が殺到します。新日鉄株がこんなに値上がりするのはおかしいと考えて信用売りした投資家は、やむなく高値で買い戻す羽目となり、株価の上昇に弾みがつきました。

このように大相場になった場合には、上昇基調が相当長続きするものです。その後は株価が少々下がることがあってもすぐに反発することが多いので、じっくりと構えてやや長期に持続する作戦をとりましょう。

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