昔、高名な株式評論家だった木佐森吉太郎さんの著書を読んだことがありました。木佐森さんは株式相場の大局観を重視した人で、大相場に出会ったときの投資法について次のように書かれていました。
- 大相場の高値のめどは、まったく予想できない。
ある銘柄が人気化し、相場が高騰し始めると、高値のめどというものはまったく予想できなくなる。 自分でこの辺がピークであろうと判断しても、うまく当たるものではない。
- 少々の下落があっても、無視して持続すること。
その銘柄の株価が新高値をつけるたびに新しい相場がはじまったと考え、高値圏で少々の下落があっても無視して持続するべきである。
- チャートの高値圏で長大陰線が出現したら売却する。
そして、チャートの高値圏で長大陰線が出現したら、その銘柄の大相場は終わったと考えて、翌日の朝寄り付きで思い切って売却することである。
長大陰線とは、その日の引値が朝の寄付値より大幅に安く、ほぼ安値引けになったときのチャートをいいます。
前のページのNEC株のチャートをご覧になった方は、直感的にこの木佐森さんの方式に賛同されると思います。 現在の株式相場でも、これが大相場に出会ったときの投資法の基本なのです。
ただ高値圏での長大陰線といっても、銘柄によって明瞭に現れたりはっきりとはしなかったりします。長大陰線の値幅も、銘柄により、あるいは全体相場の動向によりさまざまです。
そこで私どもは、過去の大相場の例を統計的に調べて、実戦に利用できる方式をまとめることにしましょう。
上記のように長大陰線がでない場合もあるので、直近高値からの下落率を一つのめどとして調べます。
また前のページのNEC株の場合でも明らかなように、天井付近では売買代金が次第に減少していくことが多いものです。したがって、STレシオが直近のピーク値からどれだけ減少したかも調べる必要があります。
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