前のページで、私どもが開発したRT レシオにより、ある期間について平均株価より人気面、相場エネルギーの面で先行している銘柄を見つけることができるのを示しました。 しかし、そのような人気相場は、通常長くても4ヶ月くらいしか続きません。その後はその銘柄の人気が薄れ、やがて人気面、相場エネルギーの面で平均株価に及ばない「不人気銘柄」になってしまいます。
中堅証券会社である東海東京証券株の最近2年あまりの週足チャートについて、市場人気、相場エネルギーの推移を見ましょう。東海東京証券株は、2005年の初めには300円がらみでしたが、その後大幅に値上がりし2006年2月には970円の高値をつけました。
しかし、その後は一転して急落し、ほとんど戻ることがないまま現在では高値から40パーセント以上下落した位置にあります。
上図のチャートで下半分が分析データを示すチャートですが、その中で赤い線が日経平均株価との相対関係を示すRT レシオで、グレーの線が新日鉄株の株価の変動を示すPT レシオです。それらは前のページのチャートと同じですが、上のチャートではSTレシオを薄青の線で書き加えました。
東海東京証券株は、2005年はじめに動意を見せ、2月にはRT レシオが120ポイントを突破して人気化の入口となりました。その後一度押し目をつくりましたが、2005年8月には株価の変動を示すPT レシオが100ポイントを超え、人気化がはっきりとしてきました。このあたりで東海東京証券株を購入すると、370円ぐらいで入手できたことになります。
その後も東海東京証券株の出来高は増大し、11月には相場エネルギーを示すSTレシオが150ポイントを超えて10年来の大相場に入ったことを告げました。 |
その後は、前記のように東海東京証券株は970円の高値をつけてから急落したのですが、このような大相場が崩れるときの状態についてはSTレシオのページで解説してあります。すなわち
- 株価の高値からの下落率
この大相場時の最高値から25パーセント以上下落した。
- STレシオの下落幅
ピークからある銘柄が10年来の大相場となってSTレシオが200ポイントを越えた場合、その後STレシオがピークから50ポイント以上低下した。
これら2つの条件が満たされた場合、その銘柄の大相場はすでに天井をつけたと考えたほうがよいでしょう。
上図の東海東京証券株の大相場では、2006年5月にこのような状態になっています。この時点の株価は720円ぐらいでした。
この時点の分析チャートを見ると、まず株価の変動を示すPT レシオが100ポイントを割ってきて、株価の下落がはっきりしたのがわかります。また日経平均株価との相対関係を示すRT レシオも100ポイントを割ってきて、人気離散の状態になったのがわかります。
このように、RT レシオとPT レシオが同時に100ポイントを割った状態は、株価の先行きに対する黄信号なのです。今回の東海東京証券株の場合は、大相場となってそれからの崩落だったので、前記のように株価の高値からの下落率とSTレシオの下落幅で相場の終わりを検出できました。 しかし、大相場とまでいえない高値からの下落の場合は、RT レシオとPT レシオが同時に100ポイントを割った状態が4ヶ月以上継続したら、その銘柄が不人気銘柄になったと考えて売却したほうがよいでしょう。
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