それでは、今回底値から12倍あまりの値上がりを見せた丸三証券株の相場の各ステージで、株価収益率がどう推移したかを調べましょう。
上に、最近2年間の丸三証券株の週足を示します。この一年間に急騰した後、高値から25パーセントあまり下がった位置でもち合いになっているのが見られます。
会社四季報の各決算期の純利益と各年5月31日の丸三証券株引値でその時点の株価収益率(PER)を算出すると、次のようになりました。
| 決算期 | 一株純利益 | 株価 | 株価収益率 |
| 2002.3 | -27.8 | 410 | - |
| 2003.3 | -81.3 | 240 | - |
| 2004.3 | 65.2 | 659 | 10.1 |
| 2005.3 | 35.0 | 685 | 19.6 |
| 2006.3 | 95.2 | 1690 | 17.7 |
上表で、2002年3月期、2003年3月期は純利益が赤字なので、もちろん株価収益率(PER)は算出できません。この時期の株価は、PBRなど純資産をめどにして形成されたのでしょう。
2004年3月期はようやく黒字決算となって、一株当たり利益は65.2円となり、PERは10.1となりました。もともと資産内容がよく経営効率も高い高収益体質だったので、売り上げの回復につれ、いち早く高い利益が出せるようになったのです。 しかし、この期は税法上の欠損がなお残ったので純利益が大きく計上されたという面もあり、見かけ上PERが低くなりました。実質的なPERは14ぐらいだったと思われます。
次の2005年3月期は、業績が底堅く推移したので、株価も安定してきました。税法上の欠損はなくなり法人税をフルに納めた結果、純利益は減少しましたが、今後の業績向上を期待してPERは19.6まで買われました。
最後の2006年3月期は、空前の株式活況により純利益は前年度の3倍近くになりました。その結果株価も上昇し一時は底値の12倍の2200円以上となりましたが、3月期末以降は反動で株価がやや下落した結果、PERは17.7と前年度よりやや低くなりました。
なお、会社が発表した2007年3月期予想利益で計算した2,006年7月28日現在のPERは16.3となり、上表の2,006年3月期末の数字よりさらに低くなっています。
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