株式投資やオプション投資を行う際の基本的スタンスとして、「順張り」、「逆張り」の二つの方式があります(この呼び方には、若干の異論がある方もおられると思いますが、本ブログではこの呼び方を採用します)。
□順張り
- 基本的に、相場が上昇基調にあると判断された場合に買いを行う。
- 相場が中期的な上昇基調にある場合には、その間に短期的に相場が下落したときにも買いを行う(押目買い)。
- 基本的に、相場が下落基調に転じたと判断された場合に売りを行う。
- 相場が中期的な下落基調にあるにあると判断された場合には、その間に短期的に相場が上昇したときにも売りを行う(戻り売り)。
この投資方法では、相場の中期トレンドに逆らわないので、仮に相場の読みが誤った場合でも大きな損を出す恐れが少ないとされます。本ブログで解説しているさまざまな株式投資の方法は、大多数がこの順張り方式に属しています。
□逆張り
上記順張り方式の反対を行うものです。
- 基本的に、相場が下落基調にあると判断された場合に買いを行う。
- 相場が長期にわたり下落し、底値圏に達したと判断された場合に買いを行う(底値買い)。
- 相場が中期的な下落基調にある場合、その間に短期的に相場が下落しすぎたと判断されたときに買いを行う(突っ込み買い)。
- 基本的に、相場が上昇基調にあると判断された場合に売りを行う。
- 相場が長期にわたり上昇し、天井圏に達したと判断された場合に売りを行う(天井売り)。
- 相場が中期的な上昇基調にある場合、その間に短期的に相場が上昇しすぎたと判断されたときにも売りを行う(吹値売り)。
この投資方法では、相場が大きく動いた場合の反動を利用するので、短期間に大きな利益が得られる可能性があります。しかし、相場の中期トレンドに逆らって投資を行うので、相場の読みが誤った場合大きな損を出す恐れがあるとされます。
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株式市場が活況を呈しているときには、素人投資家を含む一般投資家がたくさん市場に参加してきます。 このような一般投資家は、通常新聞、雑誌、インターネット上の情報、あるいは証券会社のすすめなどを手がかりに、好業績株を買い付けるのが普通です。 これら好業績株は、業績の向上をはやして株価が上昇しつつあるのが普通ですから、投資家は順張りで投資を行うことになります。
このように、大多数の投資家は、材料が出た株を順張りで買うというのが普通です。 先にPERの章でも述べたように、このような投資方法は相場の寿命が長い場合には十分成果が得られるのですが、普通の相場では少し出遅れるとかなり高値を買う結果となり、まもなく天井になってしまうことがよくあります。 |
この方式では、いかに相場の初期に上昇基調となったと判断を固めて買い出動できるかが決め手になります。プロ投資家では、その時期には新聞などの情報より株価や出来高など市場のデータを重視します。たとえば、最近5年来の大出来高を伴って新高値に躍り出た場合には、その銘柄は仮に業績数字がまだ悪くても上昇基調に転じたと判断します。このあたりが、業績情報一本やりの一般投資家とは大違いなのです。
その高値圏での投資方法について考えましょう。
前にも書きましたが、大相場の場合でも上昇開始以来3年が一つのめどになるのが多いのです。その間の上昇率は3、4倍ぐらいの場合が多いようです。
したがって、プロ投資家は、上昇開始以来3年ぐらい経過して底値から3倍以上に値上がりした段階で、人気が沸騰して記録的な出来高が発生したら、利食い売りあるいは売りつなぎを開始するのが普通です。 すなわち、プロ投資家はこの時期には逆張り投資をすることになります。
一方、一般投資家はその時期でもなお相場が長続きすると判断して利食いをしません。そして、やがて業績数字が悪化したのが新聞などで報じられたのを見てやむなく持ち株を売却しますが、そのときはもう株価が大きく下落しているのが普通です。
以上から、業績数字を重視した順張り投資一本やりではあまりよい成果が得られないというのがお分かりになると思います。相場の底値圏や上昇しかけの時期、および天井圏では、プロ投資家の投資方法をみならって逆張り的発想をすることが必要です。
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