これら2本の移動平均線を利用した売買の実例を見ましょう。
下図は、NEC株の最近一年間の週足チャートに13週移動平均線(赤い線)と26週移動平均線(緑色の線)を重ねて表示したものです。 13週移動平均線、26週移動平均線は、日足の場合には75日移動平均線、150日移動平均線にあたります。
この図に見られるように、2005年11月15日に株価が75日移動平均線、150日移動平均線を上回りまわりました。また、その時点で75日移動平均線が150日移動平均線の上にあるので、ゴールデンクロスが発生したことになります。 そこで、翌11月16日の朝寄り付きでNEC株を購入しました。買値は626円でした。
その後NEC株は期待したように値上がりし、2,006年4月には900円を越えましたが、以降は急速に下落しました。それを反映して75日移動平均線、150日移動平均線はやがて下落に転じ、2006年6月29日に75日移動平均線が150日移動平均線を割り込みました。また、その時点で株価が75日移動平均線の下にあるので、デッドデンクロスが発生したことになります。 そこで、翌6月30日の朝寄り付きでNEC株を売却しました。売値は612円でした。
以上から、この取引ではNEC株を626円で買って612円で売ったことになり、差し引き14円の損失が発生した結果となりました(売買手数料、取引税はここでは考慮しません)。
今回のNEC株の相場では、株価の上昇幅が約50%と比較的小さく、また高値をつけてからの下落が急だったので、デッドクロスが発生したときはもう株価がかなり下落していました。 このような場合には、移動平均線による判断が後手にまわることになり、よい投資成果が得られないことが多いのです。
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