|
|
赤の広場をぐるりと歩いて北東のはずれにきたところ、おもちゃのようなかわいらしい教会がありました。 カザン聖母聖堂という教会で、ご覧のようにだいだい色とグリーンで派手派手に彩色されていました。小さいながら、金色のドームとやはり金色の鐘楼をもっています。
ロシアの教会はこのような奇抜なデザインのものが多いのですが、教会の内部は大変静謐で厳粛です。キリストや聖母の彫刻がほとんどなく、かわりにイコンという板に描かれた聖画が祭壇に置かれています。 |
|
|
そのカザン聖母聖堂の南側に、宮殿のように立派な三階建の建物が長さ200メートル以上にわたって伸びています。これが、モスクワ最大の百貨店グムです。
グムというのは国営百貨店を意味するそうで、旧ソ連時代はその名の通り国が経営してきましたが、現在では株式会社組織です。百貨店といっても実態はテナントの集合で、しかも西欧諸国の高級ブランド品の出店が多いようです。ご覧のように、一対の尖塔をもつ堂々たる建物で、赤の広場に面してクレムリンの城壁に向かい合っています。 |
|
|
この建物は19世紀末の建築だそうですが、内部は意外にモダンで、吹き抜けになっった通路の天井はガラスで張られています。
通路を歩くと、ガラス天井から太陽光が降り注ぎ、両側の商店のウィンドウにある商品が明るく照らされます。
グム内部の通路では、写真のようにさまざまな催しが行われているので、それらを見ながら歩くのも楽しみです。また、喫茶店などは通路に出店しているのも多く、パリの歩道にある喫茶店と同じように気軽に休むことができます。 |
|
|
通路のところどころに、写真のようにかなり大きな広場が設けられています。さまざまな催しや展示に使われたり、休憩場所として利用されたりしているようです。吹き抜けになっていてその天井がガラス張りなので、実際のスペースよりはるかに広く見えます。
広場では、大道芸をしているのをときどき見かけます。ロシア民謡を歌っているコーラスグループもいました。
お客は、私どもと同じように外の赤の広場から入ってきてウィンドウショッピングをしている人が多いようです。 |
|
|
売られている商品は、マトリョーシカなど外国人向けの民芸品・土産物などや西欧の高級ブランド商品が多いようです。
ちらちらとウィンドウショッピングをした限りでは、商品の値段は東京やヨーロッパの都市とあまり変わらないようでした。
通路の中に、ずらりとレオナルド・ダ・ビンチが発明した機械類を並べて展示しているところがありました(左の写真)。
ガラス天井からの明るい陽光のもと、さまざまな展示がされているので、見物客がたくさんいました。 |
|
|
最近小説や映画で 《ダ・ビンチ・コード》 がヒットしたこともあり、世界的にレオナルド・ダ・ビンチへの関心が高まっています。これらの展示も、その一環でしょうか。
この機械も、たしかダ・ビンチの発明の一つです。なにに使う機械なのかは忘れました。土地っ子らしい少女が、機械のそばで珍しそうに見つめていました。
グムは高級品がそろっていますが、値段はあまり安くないようです。モスクワっ子は、グムは敬遠して、代りにクレムリン西側のマネージナヤ広場に行く人が多いそうです。 |
|
|
グム百貨店の中を一通り見終わって、また赤の広場に出てきました。百貨店といっても、日本の一流百貨店のようにすばらしい品揃えがあるわけではありません。日本の専門店街に近いといえましょう。
赤の広場に面したグムの喫茶店で、コーヒーとアイスクリームを食べて疲れを癒しました。極北の地モスクワもようやく春が深まってきて、喫茶店の前の街路樹も緑が濃くなりました。左の写真は、その街路樹の下から赤の広場北側の歴史博物館とニコリスカヤ塔を撮影したものです。 |