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ウィーン旧市街の中心シュテファン広場から西に延びる通りがグラーベン通りで、昔のウィーンのお堀を埋め立てて造成したとのことです。ペーター教会は、そのグラーベン通りの西の端にあります。
日本では平安初期にあたる9世紀のカール大帝の時代に創建されたとされる由緒ある教会です。18世紀に入ってからバロック様式に改築され、現在の形になりました。
ウィーンに現存する中では二番目に古い教会とあって、海外からの観光客も多数ここを訪れます。 |
例によって、教会だから信者でなくても大目に見てくれるだろうと、教会入口の大きな黒いドアを押して内部に入りました。この教会は、まわりを他の大きな建物に囲まれていることもあり、外観はこじんまりとしていますが、内部は非常に天井が高く壮麗な造りです。
信者席の間の通路を通って、正面にある大祭壇に向かいます。あたりは、白熱電球によるやわらかくほの暖かい照明に包まれています。大祭壇には十字架やさまざまな装飾品が置かれてありますが、それらも金色のものが多いので、白熱電球の照明に映えて燦然と輝いていました。
現在の建物はバロック建築の巨匠と呼ばれたヨハン・ルーカス・フォン・ヒルデブラントが建築したもので、祭壇画や天井画はオーストリア・バロックの画家ヨハン・ミヒャエル・ロットマイヤーの作品とのことです。 |

ローマ・カトリックの本家イタリアやフランス、スペインでは、大祭壇には大きな彫刻を置くのが普通です。オーストリアはローマ・カトリックを信奉していますが、オーストリアの教会では大祭壇には彫刻のかわりに上の写真のように大きな絵画を置くのが普通です。
地理的にヨーロッパの東南の端にあるオーストリアでは東方教会の影響が強く、東方教会のイコンと同じように絵画作品を祭壇に配したものと思われます。 |
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ペーター教会の中には、大祭壇のほかにいくつかの副祭壇が設けられています。副祭壇では、大祭壇と同じように正面に大きな絵画を置き、その周辺に彫刻を配しています。また、信者がろうそくを供えられるようになっているものもあります。 |


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上図の副祭壇には、聖母の絵画が置かれてありました(左の写真)。
私どもは昨年ロシアに行きましたが、ロシア正教の教会では、教会の祭壇の中央にはイコンが置かれていました。イコンとは、キリスト教において神、天使、あるいは聖人を記念しその象徴として描かれた板絵のことで、ギリシャ、ブルガリア、ロシアなど東方教会の諸国で祭壇に置かれています。 ここウィーンでも、東方教会のイコンと同じ印象のある聖母の絵画が祭壇に置かれているのを見て、私は驚きました。キリスト教の世界も、実に広いものです。 |
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この教会は、宿泊したホテルのすぐ近くだったこともあり、私どもは朝9時より早く内部に入りました。教会の案内を見ると、朝は6時半からオープンしているとありました。やはり、早朝のミサをするからでしょう。
教会の中を見ていると、ある副祭壇の前にかなりの人数が集まっていました。聖職者らしい人がその副祭壇の前に立っており、これから早朝のミサを執り行うようでした。
教会内の各副祭壇は、それぞれ独自の信仰の対象となっているようで、信徒の方々はミサに集う場所が決まっているのでしょう。 |
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ローマ・カトリック系の大聖堂、大教会では、たいてい大掛かりなステンドグラスの窓があります。北ヨーロッパの新教系の大教会でも、ステンドグラスが見かけられます。
このペーター教会でも、ステンドグラスの窓はありましたが、それほど大きくありませんでした。バロック時代には、ステンドグラスはそれほど盛んではなかったのでしょうか。
ロシア正教系の大聖堂、教会では、ステンドグラスの窓はあまり見られませんでした。逆に、窓を小さくして堂内を暗くし、大燭台で明かりをとっているところが多いようでした。 |