古来名高い群馬県草津の温泉は、その背後にある標高2160mの活火山白根山から湧き出しています。白根山は山容がなだらかなため、山頂近くまで道路が整備されており、普通の自動車で登ることができます。簡単に登れて、さらに活火山の火口がのぞけるというので、観光客に大変人気のある山です。
今回、私どもは5月の連休前に行きましたが、着いた日は冷たい雨が降っていて白根山はほとんど望めませんでした。幸い雨はその晩のうちにあがり、翌朝は早くから小鳥の盛んなさえずりで目が覚めました。早朝にログハウスの外に出て、少し高い見晴らしのよいところまで歩いて行きました。
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歩いている間に落葉松林の向こうから真っ赤な太陽が上がり始めました。東京では日の出はほとんど見ることはありません(^_^)。
後ろを振り返ると、残雪をいただいた白根山が朝日を浴びてピンク色に輝いているのが見えました。
雪燃えて
白根の目覚め
促しぬ |
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ログハウスに戻って朝食をとってから、ホテルのバスで草津の町に下り、草津バスターミナルで白根山頂行きのバスに乗りました。
登り始めてまもなく、天狗スキー場の下から山道になります。しばらく行くと、白根ロープウェイの山麓駅に着きました。このあたりで標高はすでに1500mもあり、夏は高山植物ヤナギランのお花畑で有名です。
ロープウェイは、ここから本白根山山頂付近(標高約2000m)まで8分間で登ります。 |
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ロープウェイ山麓駅から少しあがると、ひょうたん池という小さな池があります。源頼朝に追われた木曽義仲の残党が、ここで武具を脱ぎ捨てたという伝説があるそうです。
それを過ぎてさらに登ると、白い噴煙を吹き上げる「殺生河原」が見えました。バスの中にまで、硫黄の強い臭いが漂います。
殺生河原のまわりには、散策路が設けられてます。また、ここから草津自然歩道や殺生自然遊歩道へも入れるとのことです。 |
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このあたりから、空からなにか白いものが降ってきました。それが雪であるのに気がつき、最初は5月に近いのに雪とはとはしゃいでいたのですが、まもなく雪は激しくなり、周りは雪景色に変ってしまいました。
バスの終点白根レストハウスに着くと、猛烈な地吹雪で、バスから降りた瞬間に吹き飛ばされそうになりました。こんなに天気が急変するとは、やはり2000メートルを超える山は恐ろしいものです。 |
レストハウスの目の前には白根の山頂があり、そこまで往復わずか15分ほどです。しかし、この吹き降りでは一歩も動けません。やむを得ずしばらくレストハウスで様子を見ていましたが、雪は一向に収まりそうにありません。 レストハウスのマスターに訊くと、山頂までなら大丈夫でしょうとのことなので、意を決して外に飛び出しました。
雪道に足を取られそうになりながら、やっとのことで山頂に着きました。ここには「湯釜」と呼ばれるカルデラ湖があり、そのへりまで登ることができます。湯釜の水は火山ガスにより強酸性になっており、エメラルドグリーンの神秘的な色を呈しています。
山頂の激しい吹雪にカメラのレンズがすぐ見えなくなるのを拭きながら、やっとのことで吹雪の奥の青い湯釜を撮影しました。
吹雪の奥
白根の湯釜
青たたえ
その後、ようやくレストハウスに戻りましたが、たった30分ほどの間に体の芯まで冷え切ってしまい、また指先がまるで感覚がなくなりました。 |
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小一時間レストハウスのストーブの前に座り込み、ようやく体の中が暖まって来てやっと元気を取り戻しました。
レストハウスの山頂とは反対側には、弓池という美しい池があり、その周りを歩くことができます。しかし、本日はそこもご覧のようにすっかり雪に埋もれてしまいました。
その奥には、白根火山のもう一つの峰である本(もと)白根山(2171m)があります。 |
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雪は当分止みそうもないと判断し、またバスで草津町に向け下山しました。ところが下山し始めてまもなく雪は次第に弱くなり、空が明るくなってきました。
下山のバスの窓から、白根山の周りの深い谷間の様子がよく見えます。谷の深いひだにはまだ雪が厚く残っており、頂上に向かって登りつつある新緑とくっきりとしたコントラストをなしています。
谷筋からはるか下の方向を見通すと、草津の町がかすみの中に沈んでみえました。 |
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翌日は、前日とは打って変わって雲ひとつない快晴となりました。ホテルの近くの高台に登ると、このような見事な白根山が見えました。いまいましい白根山め、というところですが、こればかりはどうしようもありません。 昨日の大雪で山全体が雪化粧し、白銀のように輝いています。
手前にある落葉松林の新緑との対比が、目にしみるほどです。
次回は、秋の紅葉の時期にまた白根山に登ろうと思います。 |
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