浅間牧場というバス停で降りてから今晩宿泊するペンションに電話を入れると、まもなくペンションの主人が車で迎えに来てくれました。私どもの荷物は車の中に預けて、そのまま浅間山に向かいました。
やがて浅間の巨大な山容と、その前にある黒い鬼押し出しの奇岩が見えてきました。押し出しは、天明3年(1783年)の浅間山の大噴火の際に北側山腹を流れ下った溶岩流が冷えて固まったものです。溶岩の粘性がかなり高かったため、さまざまな形の巨岩がるいるいと重なってすさまじい景観となりました。溶岩原野の広さは幅3km、長さ12kmで、その中には長さ2.7kmの遊歩道があります。
遊歩道の入口で冷たい飲み物を買い、ゆっくりと歩き始めました。残念ながら浅間の山頂は厚い雲に覆われて見ることができませんでしたが、遊歩道からの展望はひろびろとしていて心が軽くなる思いでした。
しかし、気がつくと、小鳥のさえずりが聞こえません。やはり火山性のガスで小鳥が寄り付かないのでしょうか。小鳥がいないせいか、遊歩道の周辺いたるところにバッタが翔びまわっていました。
バッタ翔ぶ
鬼押し出しの
風に乗り
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