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2004年5月の急落時

 次は、つい最近の2004年5月の相場について研究しましょう。その前後の時期の株価チャートを下に示します。
2004年4月末から5月にかけ、日経平均株価は約1500円幅の急落を演じました。その後は相場は回復したので、暴落とはいえませんが、ともかくこの10日間ほどの下落の激しさは、先に解説した2000年4月の暴落での最初の10日間に匹敵します。

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 この時期にもしコール売りをしていたら、コール価格はたちまちゼロ円に近くなり、かなりの値下がり益が得られたでしょう。しかし、逆にプット売りを仕掛けていたら、プット価格は急騰し、大きな損失をこうむることになります。

相場下落の検出
  • 短期オプション売りの基準

     先のページで述べたように、私どもの「ヘッジ付短期オプション売り」方式では、基本的に次の基準で相場が下落に転じたのを検出します。
     
    • 短期HL分析線がHL分析平均線より90ポイント以上下回ったとき。

    • あるいは、HL分析平均線が、直近のピークから20ポイント以上下落したとき。

  • 短期HL分析線の動き

     上図2004年5月の相場では、下半分の分析チャートの赤い線で示す短期HL分析線は、4月6日の引けで193ポイントをつけてから下落に転じ、4月16日には−30ポイントとなりました。この時点でのHL分析平均線(分析チャートの青い線)は、119ポイントだったので、短期HL分析線の値はHL分析平均線を90ポイント以上下回り、オプション売りの転換点が検出されました。

    それまではプット売りをしていましたが、この翌日にはそれを買い返済し、今度はコール売りを行うことになります。
    これは、5月の急落の20日前のことです。これにより、急落で損をすることはまったくなく、逆にコール売りでかなりの利益が挙げられるわけです。

  • HL分析平均線の動き

     一方、HL分析平均線のほうも、ほぼ同じころに相場陰転を検出していました。HL分析平均線の値は、4月8日に148ポイントのピークをつけてから下落に転じ、4月16日にはピークから20ポイント以上の下落となりました。従って、HL分析平均線の動向に従っても、この急落を無事突破できたことになります。

この相場の考察

 この5月の急落は長くは続かず、その後日経平均株価は反発に転じました。従って、この時期にプット売りをしていても、それほど大きな損失をこうむらずに済んだかも知れません。しかし、もし相場が反発せずそのまま急落を続けたら、プット売りによって巨額の損失が発生したでしょう。

そのような巨額の損失を回避するには、これまで解説したようなコンピュータを利用したトレンド分析により、相場の動向を常にウォッチする必要があります。また、不幸にして損失が発生する事態に備えて、なんらかの損失限定策をあらかじめ講じておくようにしましょう。

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