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H L 分析線の利用

 それでは、前のページで解説した短期HL分析線、HL分析平均線などを利用して日経平均株価相場の短期トレンドを抽出し、機動的なオプション売りを行う方法を検討しましょう。
下図のチャートを見ながら、この解説をご覧ください。
  • チャートの背景色に従ってオプション売りをしたら?
     前のページで解説したように、チャートの背景色は日経平均株価の短期動向を示しています。それでは、チャートの背景色がピンクに変ったらプットを売り、チャートの背景色が薄青に変ったらコールを売るという方式は、投資家に利益をもたらすでしょうか。
    結論からいうと、この方式では安定した利益をあげるのは困難です。その理由は、1ヶ月以内に利を抜かなければならないオプション投資では、多くの場合チャートの背景色が変化してから出動するのでは間に合わないからです。

  • HL分析平均線の向きに従ってオプション売りをしたら?
     チャート下半分の分析チャートにあるHL分析平均線(青線)が、上向きになったらプットを売り、下向きになったらコールを売るという方式です。上記チャートの背景色が変化してから出動するよりは、相場の変化に速く対応できますが、それでもやはりオプション投資には遅すぎる場合がほとんどです。
    日経平均株価の動きが少ないときには、この方式で短期トレンドがうまく抽出できる場合があります。

  • 短期HL分析線とHL分析平均線とのクロスに従ってオプション売りをしたら?
     たとえば日経平均株価が大きく値下がりしたのち反騰すると、短期HL分析線は急上昇しHL分析平均線を超えることがあります。このようになったら日経平均株価は目先上昇基調になったと判断し、プットを売るという方式が考えられます。
    逆に日経平均株価が大きく値上がりしたのち反落すると、短期HL分析線は急落しHL分析平均線を割ることがあります。このようになったら日経平均株価は目先下落基調になったと判断し、コールを売ります。
    この方式では、日経平均株価の転機をもっともはやく反映してオプション売りを行うことができます。
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最近数年の相場での検証

 上で説明した各方式のパフォーマンスを比較するため、上図の期間を含む最近数年の日経平均株価のデータ、オプションのデータを使用してコンピュータシミュレーションを行いました。

  • 短期HL分析線とHL分析平均線とのクロスによってオプション投資を行う方式
     この期間で最も利益率が高かったのは、この方式でした。やはり日経平均株価相場の変動に最もはやく対応できるのが、高パフォーマンスの理由だったようです。

  • この方式の運用の安定性
     しかし、この方式でオプション売りを運用するには、いくつかの注意点があります。
    まず、短期HL分析線とHL分析平均線とのクロスを正確に確認する必要があります。クロスした後、すぐに反転して逆側にクロスしてしまうこともしばしばです。
    そこで、たとえば株価が上昇する場合、短期HL分析線がHL分析平均線を下から突き抜けてさらにかなり上昇したのを見届けて、クロスを確認するようにします。
    逆に株価が下落する場合、短期HL分析線がHL分析平均線を上から割り込んでさらにかなり下落したのを見届けて、クロスを確認するようにします。
    これによってクロスの確認が若干遅れることになりますが、止むを得ません

  • 日経平均株価の動きが少ないとき
     上記のようなクロスの確認は、日経平均株価の動きがある程度大きい場合のみ可能です。日経平均株価の動きが小さい場合には、HL分析平均線の値が直近の底あるいはピークからある値以上動いたのを確認して、短期トレンドを検出します。

  • 逆張り的なトレンド転換検出
     この方式では、いわゆる「逆張り的」な手法でのクロス検出を頻繁に行います。「逆張り的」といってもわかりにくいので、例をあげましょう。

    上図チャートで2002年2月初めに、背景色が薄青の短期下落相場で短期HL分析線が上昇してHL分析平均線を下から突き抜け、クロスを形成しました。そこで、この時点でプット売りを行います。

    これは、株式投資の場合でいえば下落相場で買いを行うことに相当します。一般に株式投資の場合には、このような「逆張り的」な投資は危険といわれ、あまり行いません。しかしオプションの売りの場合は、運用に注意を払えば、このような投資方法がある程度は可能です。
    詳しくは、今後実際の投資シミュレーションのなかで解説して行きます。

  • トレンド転換検出の頻度
     この方式では、売買頻度がやや多くなります。それは、限月の途中でもトレンドの転換が検出されればオプション売りのポジションを組み替えるからです。売買頻度は平均的に1.5回/月ぐらいになります。

  • 本方式の売買成果
     詳しくは現在コンピュータシミュレーションの結果を集計中ですが、本方式のオプション売りでは相場への対応がはやいので、大きな損失をうける恐れが少なくなります。オプションという大変リスクの大きな投資商品を利用しても、安全性がかなり高くそして有利な投資が可能となるのです。


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