平均株価研究会 下落基調入りでコール売り メニューへ

HL分析による相場基調の検出

 私どもは、これまで解説してきたように、HL分析線、Pレシオなどを利用して日経平均株価相場の短期トレンドを抽出して機動的なオプション投資をしています。

HL分析では、主としてHL分析線とHL平均線の位置関係を分析することでオプション投資のための判断が行えますが、その他に日経平均株価相場の基調に関するやや遅効性の情報が得られます。
私どもはその情報をHL分析チャートの背景色で表示しており、背景色がピンクの場合は日経平均株価相場は一応上昇基調、背景色が薄ブルーの場合は日経平均株価相場は一応下落基調と判断しています。

今回は、HL分析チャートで背景色が薄ブルーに転換したのを確認してからコール売りを行う方法について解説します。下図のチャートを見ながら、この解説をご覧ください。

2002年1月の場合

 まずは、具体的な日経平均株価の相場について解説しましょう。
下図のチャートで、2002年1月の中ごろに背景色が薄ブルーに転換したのが見られます。その後、日経平均株価は下落し、2月のはじめには9500円以下になりました。その後は、背景色が薄ブルーのなか日経平均株価はやや反発し、10000円台を回復しました。
2月の末には日経平均株価はさらに上昇して10400円に近くなりましたが、そのあたりで私どもの日経平均株価は相場が下落基調から上昇基調に転換したのを告げ、チャートの背景色がピンクに変わりました。

この場合の相場では、日経平均株価が下落している期間が短かったのでチャートの背景色が薄ブルーになっているのはわずか一ヶ月余りでしたが、通常はチャートの背景色が一度薄ブルーになるとそれが数ヶ月以上も続くのがよく見られます。
下図のチャートで6月中旬にもチャートの背景色が薄ブルーに転換しましたが、その後10ヶ月以上もチャートの背景色は薄ブルーのままでした。日経平均株価オプション投資に関しては、その間はコールを売ることで利益があげられる可能性が高いと思われます。

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売転換前後の日経平均株価

 上記のように、チャートの背景色が薄ブルーの領域では日経平均株価が大きく上昇する可能性は少ないと期待されます。コールオプション投資に関しては、次のSQまでに日経平均株価がコール売りを仕掛けた時点の日経平均株価より大きく上昇することがなければ成功することになります。

ここでは、チャートの背景色が薄ブルーに転換した直後にコール売りを仕掛け、原則としてその次のSQまでそのコール売りを持続する投資を検討しましょう。このような投資法が成功する確率を調べるために、その前後の日経平均株価の動向を調べ、下の表にまとめました。

売転換した
年月日
売転換直前2ヶ月の日経平均高値 売転換した翌朝の
日経平均寄付値
次回SQまでの
日経平均高値
売転換した後最初のSQでの清算値
2002/01/22 11187 10064 10304 9606
2002/06/14 12081 10858 11051 10681
2003/11/17 11239 9791 10552 10145
2004/05/13 12196 10847 11638 11594
2004/08/10 11988 11050 11358 11067
2005/04/21 11967 11117 11211 11038
2006/02/15 16777 15901 16290 16001
2006/05/22 17563 15722 16112 14454
2007/08/02 18295 17020 17274 16669
2007/11/09 17489 15377 16108 15513

 上表で、まず左側の列の「売転換直前2ヶ月の日経平均高値」と「売転換した翌朝の日経平均寄付値」とを比較しましょう。それらの比を取ると、上記10回の売転換の平均では0.906となりました。従って私どものHL分析方式では、平均すると、日経平均株価が直前2ヶ月の高値から10パーセントほど下がったあたりで下落基調を検出しているのがわかります。

次に、「売転換した翌朝の日経平均寄付値」と「次回SQまでの日経平均高値」とを比較しましょう。それらの比を取ると、上記10回の売転換の平均では1.033となりました。従って私どものHL分析方式では、平均すると、売転換を検出した時点から次回SQまでに日経平均株価が3.3パーセントほど上昇する可能性があるといえそうです。

下落基調入りでコール売り

 上表の結果を日経225オプションのコール売りに利用する方法を検討しましょう。
上表で、左側の列の「売転換直前2ヶ月の日経平均高値」と表右端の「売転換した後最初のSQでの清算値」とを比較すると、どの年月日の売転換についても「売転換した後最初のSQでの清算値」のほうが500円以上低いのがわかります。

従って、日経平均株価の売転換が検出されてチャートの背景色が薄ブルーになったら、翌朝寄付で売転換直前2ヶ月の日経平均高値に近い権利行使価格のコールを売っておけば、売転換した後の最初のSQでそのコールはゼロ円で自動決済される確率が非常に高いと思われます。

ここでは、このページのチャートに表示されている2002年1月22日の売転換を例にとって、具体的なコール売りの仕方を説明します。

  • コールの権利行使価格
     この場合は、上表から「売転換直前2ヶ月の日経平均高値」は11187円だったので、コールの権利行使価格は11000円を選択します。

  • 2月限コール11000円の売付
     売転換の翌朝1月23日の2月限コール11000円は、25円で売ることができました。

  • その後の日経平均株価の動き
     その後は日経平均株価が急落したので、2月限コール11000円の価格も大きく下落しました。2月にはいってから日経平均株価が反発しましたが、もう2月のSQが近いので、2月限コール11000円の価格はほとんど上昇しませんでした。

  • 2月限コール11000円の決済
     2月のSQで2月限コール11000円はゼロ円で自動決済されたので、結局、コール売りにより25円の値下がり益が得られました(手数料、税金は除く)

  コール一枚あたり25円の売買差益(手数料、税金は除く)は、投資利益としては25000円(手数料、税金は除く)になります。現在では、インターネット上のオプション取引ではオプション一枚あたりの証拠金は通常30万円ほど、取引の手数料は一回に付き1円以下です。

従って、今回のコール売りにより30万円ほどの資金で24000円くらいの利益が得られることになります。一ヶ月足らずのうちに8パーセントの利益が得られる可能性があるのですから、十分に検討に値すると思います。

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