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買いを長期持続すると

 前のページで行ったオプション買いの長期持続の実験について、考察します。まず、前のページで述べたオプション買いの基本条件を確認しましょう。
  • オプションの買いで利益をあげるには

    @近い将来に日経平均株価の動く方向が、かなりの確率で予測できる。

    Aしかも、その方向に短期間にかなりのスピードで動くのが期待できる。

    という二つの条件が満たされる必要があります。

  • 短期間に利食いができない場合には、オプションの時間的価値が減少し、オプションの買いで利益をあげられるチャンスは少なくなります。
これらの基本条件のうち、@の方向の予測ももちろん難しいですが、Aのスピードの予測はさらに困難です。そのために、利食いができず長持ちしている間にオプションの時間的価値が減少し、結局SQの日にはオプション価格がゼロになってしまうということが多いのです。
オプションの価格が上がるという予想で買いを仕掛けるのに、オプション価格がゼロになってしまうのでは、大誤算になります。

Sレシオの利用

 先に報告した通り、私どもは最近Sレシオという新しい株式指数を開発しました。これは、多数の銘柄から構成される平均株価のための株式指数で、今後詳しく解説するように日経平均株価などの短期動向をかなり正確に推測でき、かつ相場判断の遅れが比較的少ないという特長をもっています。

Sレシオは、もともとはオプション売り投資のためのガイドとして開発したものですが、このページではこの株式指数の高速性を生かしてオプション買い投資に利用できるかどうかを検討します。

Sレシオの詳細については、こちらをご覧ください。まずはSレシオのイメージをつかむために、2007年1月を含む半年あまりの日経平均株価日足とそれに対応するSレシオの分析チャートを下に示します。

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上図下半分は相場分析のチャートで、短期総合指数Sレシオとその移動平均線を表示しています。分析チャートの見方は、次の通りです。
  • Sレシオが100ポイントを超えた場合

    Sレシオが増加していって100ポイントを超えた場合は、日経平均株価が目先強含みに推移すると判断します。オプションの買い投資では、コールを買います。

  • Sレシオが100ポイントを割った場合

    Sレシオが減少していって100ポイントを割った場合は、日経平均株価が目先弱含みに推移すると判断します。オプションの買い投資では、プットを買います。

  • 安値圏からの反発

    暴落時など相場が極端に下落した場合には、その後の反発時にSレシオが70ポイント以下でその移動平均線を下から上に抜いたときは、相場がとりあえず底入れしたと判断します。
    オプションの買い投資では、コールを買います。
これら相場判断には細かな例外がありますが、詳細については後ほど説明します。

実際の売買

 上記短期総合指数Sレシオを利用して、次のような方法でオプション買いを行います。
  • 上記のようにして、ある日の引けで日経平均株価の方向転換が検出されたら、その翌朝の寄り付きでオプション買い(コール買いあるいはプット買い)を行います。

  • もし、その月の途中で日経平均株価のトレンドの変化が検出されたら、現在のオプションの買いを売り決済し、改めて逆のポジションのオプションを買います。

  • 買いを行うオプションの権利行使価格については、アウトオブマネーの状態(ある権利行使価格より株価が「外側」ある状態)で買いを行い、なるべく早期に株価が「内側」に動いてインザマネーの状態になることを期待する、ということになります。

  • 例をあげると、現在日経平均株価が17300円であるとします。日経平均相場が上昇基調でやがて17500円を超える可能性があると判断した場合、コール17500円を買います。逆に日経平均相場が下落基調でやがて17000円を割る可能性があると判断した場合、プット17000円を買います。

  • オプションを買いつけた後、オプションが期待したように値上がりしたら、買値の130パーセントで売り指値して売却します。

  • 逆にオプションが期待に反して値下がりし、オプション価格がザラ場で買値の1/4を下回ったら、オプション買いが失敗したと判断してオプションを売り返済します。
このような戦略で、最近1年あまりの期間でオプション買いのシミュレーションを行いました。その結果については、次のページで説明いたします。

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