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オプションのSQ(特別清算)については、これまでもオプション価格の時間的変動などで触れてきましたが、ここで改めて詳しく解説します。
日経225オプションとは、ある限月の満期日(通常毎月の第2金曜日の朝)までの期間にある権利行使価格で日経225平均株価を購入できる権利です。 毎月の満期日までになにも権利を行使しなかった場合、そのオプションはその金曜日の朝寄り付きで決定される日経225特別清算価格(SQという)に従って、自動的に決済されます。 日経225平均採用銘柄の満期日朝での寄り付き価格で決まります。 日経225平均採用銘柄には現物小型株なども多いので、たとえばその朝に大量の買い注文が市場に入った場合には、それらの銘柄が買い気配となって午後まで寄り付かないというような事態も起こります。 それらの銘柄がすべて値段が付くまでは、SQ価格は算出できないので、一部の投機筋の動きによってSQ価格が思いがけないような値段となることも珍しくありません。 3月、6月、9月、12月の第2金曜日は、オプションと先物の両方の特別清算日です。さまざまな需給関係から、この日の前後には日経225平均株価の変動が大きくなることがあります。また日経225採用銘柄、特に品薄株では、特別清算にからんで値動きが荒くなることもありますので、注意が必要です。 特別清算価格(SQ)が、あるオプションの権利行使価格よりたとえば100円高ければ、その権利行使価格にかかわるコールオプションの本質的価値は100円となります。一方その権利行使価格にかかわるプットオプションは、その権利を行使できないのですから、その本質的価値はゼロとなります。 特別清算価格(SQ)が、あるオプションの権利行使価格よりたとえば100円低ければ、その権利行使価格にかかわるプットオプションの本質的価値は100円となります。一方その権利行使価格にかかわるコールオプションは、その権利を行使できないのですから、その本質的価値はゼロとなります。 |
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下表は、2000年4月限から最近までの3年間、36ヶ月のSQ価格を示します。第2金曜日の寄付き値であるSQ価格と、その前の日(普通は第2木曜日)の引値とを並べてありますが、それらの差異が大きいのに驚かれると思います。 一晩たっただけで、時には400円以上の違いが生じています。しかし、これでも最近は違いが小さくなってきているのであって、少し前には800円以上もの変動となった月もありました。 |
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| しかも、前日引値よりSQ価格のほうが安くなるか、高くなるかまったく予想できません。SQによっていかに大きな需給の調整が行われているかがわかります。 |
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このようなSQ価格の特性によって影響を受けやすいのは、オプション売り投資です。 オプションの売りでは、売りを仕掛けてからなるべくそれを長く継続し、オプションの時間的価値の減少を利用して値下がり益を手にしようとします。最も有利なのは、当限のSQまで持続して、オプションの価値がゼロになった状態で自動決済することです。この場合には、値下がり益が大きくなるのに加えて、買い返済の手数料が不要になるからです。 私どもの方式では、日経225平均相場の中勢動向を読んでコールを売るかプットを売るかを決め、それを1ヶ月間持続するのが基本です。そうしてやっとSQの前日まで持続できたとしても、まだ油断はできないのです。 もし次の朝、SQ価格が前日引値から大きく動いて決定されたら、前日の引けでもくろんでいた値下がり益が一瞬にして失われるどころか、逆に大きな損失が発生する恐れさえあります。 |
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このように、時には大きな脅威となるSQ時の価格変動ですが、これは市場の需給関係で発生するものであり、オプション投資や先物投資を行う限り避ける方法はありません。 もし、SQの前日までにかなりの評価益が得られているなら、たとえばSQの前日(通常第2木曜日)の朝寄り付きあるいは後場寄り付きでオプション投資を反対売買で手じまうのもよいでしょう。 また、SQ時に500円以上の価格変動がある場合に備えて、オプション売りを行う際はかならずバーティカルスプレッドを併用してください。これによりオプション売りの利益率はかなり低下しますが、これは万一に備える保険料と心得るべきでしょう。過去には、朝寄り付きで日経225平均が3000円も動いたときもあったとのことです。 |