平均株価研究会 プット売りを安全に行うには (1) メニューへ

プット売りをする場合

 まず、プット売りの基本条件を確認しましょう。
  • プットの売りで利益をあげるには
     日経平均株価が大きく値下がりする可能性は少ないと思われる時期にプットを売っておき、その後プレミアムが低下した時期にそのプットを買い戻します。

  • プットのプレミアムが低下するには

    @ 今後しばらくの間(たとえば半月間)、日経平均株価が比較的狭い範囲の値動きとなるか

    A あるいは、日経平均株価が上昇する。

    のいずれかの条件が満たされる必要があります。
日経平均株価が上昇する局面では、プットの価格(プレミアム)が急速に低くなるのをよく見ます。たとえば、40円くらいのプット価格が数日で10円以下になることも多いものです。そのような値動きを見ていると、プット売りで簡単に値下がり益が得られるように思われます。

たとえば、SQが近くなったころ20円ぐらいのプットを売っておけば、順調に行けばそのプットはSQでゼロ円で自動決済されるので、短時間のうちに20円の値下がり益が得られるはずです。このようなプット売りをしている投資家は、多数いらっしゃると思われます。

プット売りが損になる場合

 実際、このようなプット売りが成功して値下がり益が得られる場合も多いものです。しかし逆に、投資家の思惑に反してプット売りが損失に終わる場合も少なくありません。そして、その場合の損失が、プット売りが成功した場合の利益よりはるかに大きい場合がよくあるのです。

その理由は、上記のプット売りが成功する条件を参照すると、よくわかります。再掲すると
    @ 今後しばらくの間(たとえば半月間)、日経平均株価が比較的狭い範囲の値動きとなるか

    A あるいは、日経平均株価が上昇する。
です。日経平均株価がこのような局面となったのを見つけるのは簡単なように思われるかも知れませんが、実はこれがなかなか難しいのです。そして、日経平均株価は3ヶ月に一度くらいはかなりの下落をします。さらに半年から一年に一度くらいは、下落幅10パーセントほどにも及ぶ大幅安を演じることが多いのです。

それらの日経平均株価の下落局面では、プット価格は大幅に上昇し、投資家の売値の10倍になることも珍しくありません。もし、プレミアムの低いプットを大量に売りだてている状態で大暴落に見舞われると、投資家は取り返しのつかない大打撃を受けることになります。

プット売りは控えめに

 オプション投資家の大多数は、このようなプット売りの恐ろしさをそれほど認識せずに投資を行っていると思われます。よく見るのは、株式相場が上昇基調にあるとき、かなり値上がりした持ち株を担保としてプット売りをするケースです。

上昇基調にある株式相場は、いずれ下落局面を迎えます。その場合、それまで大分値上がりした持ち株はかなり値下がりする恐れがあります。同時に、売っているプットが大幅に値上がりするので、投資家はやむなく高値でプットを買い返済するのを迫られます。結局、株、オプションの両方で大きな損失が発生し、投資家は大打撃を受けることになります。

後に詳しく解説するように、プット売りは日経平均株価相場の上昇初期では非常に有用で、簡単に値下がり益が得られます。しかし、日経平均株価がかなり上昇した段階からのプット売りは、非常に危険です。その段階では、逆に、コール売りを利用して持ち株の値下がりに備えたつなぎ売りを行うべきです。

日経平均株価相場の上昇局面では、やはりオプション投資ではなく現物株で値上がり益を得るように努めるのがよいでしょう。
業績に比較して割安で、株価が上昇に転じてからあまり日数が経っていない銘柄を選択すれば、相場全体が下落してもそれほど影響は受けず、やがてまた株価が上昇するものです。そのような株を現物買いし、さらに安値を拾って平均買値を下げましょう。

繰り返しますが、日経平均株価がかなり上昇した段階からのプット売りは、控えるようにしてください。


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