| 平均株価研究会 | 平均株価の高値の検出 |
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下図は、最近半年あまりの日経平均株価のチャートです。これを見ると、まず2007年2月末から3月にかけての急落が目に付きます。この急落後、相場がかなり回復したのは有難いことで、もしそのまま相場が下落し続けたら大多数の投資家は大ダメージをこうむったことでしょう。 また、2007年10月末から11月にかけても、日経平均株価はかなりの下落となりました。これらの相場急落の際は、一般株を保有している場合にも大きな損が発生しますが、プットオプションを売っていた場合には株とは比較にならないほどの大損害を受ける恐れがあります。 もし、これらの急落の前の高値でなんらかの売りつなぎをしていれば、その後の日経平均株価急落による損害をかなりヘッジできる可能性があります。証券投資を長期間行なって安定した成績をあげるには、ぜひ売りつなぎをする必要があるのです。 |
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売りつなぎを成功させるには、日経平均株価の目先の高値をまずまずの精度で検出する必要があります。これは古来から投資家の夢の一つで、大変困難なテーマではありますが、ここでは私どもが開発した株式指数Sレシオを利用してトライしましょう。 Sレシオは、日経平均株価の数ヶ月間のレンジでの変動をとらえるために開発した株式指数で、特にオプション投資には非常に有用なツールとなります。上のチャートの下半分は、この期間の日経平均株価相場のSレシオとその移動平均線のチャートです。 Sレシオは、基本的に100ポイント以上が日経平均株価相場の上昇基調、100ポイント以下が日経平均株価相場の下落基調に対応します。日経平均株価相場の上昇基調が長く続くと、Sレシオは100ポイント以上の領域に長くとどまるので、その移動平均線も次第に上昇し、100ポイント以上の大きな値をとるようになります。 Sレシオとその移動平均のそのような性質を利用して、日経平均株価の目先の高値を検出してみましょう。 ここでは、日経平均株価の長期データの統計から、次の条件が満たされたとき日経平均株価が目先の高値になったとして売りつなぎを実行することにします。 1.Sレシオの移動平均値が 1.07 以上になった。 2.Sレシオがその移動平均値より5パーセント以上大きくなった。 |
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上記Sレシオの基準を2007年2月からの相場に当てはめてみましょう。2月に入ってからの相場上昇の結果、Sレシオは高くなり、Sレシオの移動平均値を大きく上回ってきました。 2月16日の引けで、Sレシオは119.1、その移動平均値は112.2となって上記の条件を満たしたので、その翌日19日の朝寄り付きで売りつなぎを実行します。そのときの日経平均株価は17835円でした。 その後日経平均株価はなお上昇し、2月26日には18300円の高値をつけましたが、それ以降は急落し、3月はじめには16500円近くまで下落しました。 したがって、この時期の相場に対しては、上記のSレシオの基準はまずまずの精度で日経平均株価の高値を検出できたことになります。 |
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2006年9月の末から日経平均株価は反発に転じ、2週間あまりで1000円以上も上昇しました。10月25日の引けで、Sレシオは122.1、その移動平均値は107.0となって上記の条件を満たしたので、その翌日26日の朝寄り付きで売りつなぎを実行します。そのときの日経平均株価は16794円でした。 その後日経平均株価は少し上昇し、10月27日には16879円の高値をつけましたが、それ以降は急落し、11月末には15700円近くまで下落しました。 したがって、この時期の相場に対しても、上記のSレシオの基準はまずまずの精度で日経平均株価の高値を検出できたことになります。 |
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次に、この方式でうまく高値が検出できなかった例をあげましょう。 11月末に15700円近くまで下落した日経平均相場は、12月には上昇して新高値をつけました。12月28日の引けでSレシオは130.3、その移動平均値は107.9となって上記の条件を満たしたので、その翌日29日の朝寄り付きで売りつなぎを実行します。そのときの日経平均株価は17228円でした。 その後日経平均株価は期待通り下落しましたが、下落幅は小さくやがて日経平均株価は上昇し始めました。1月半ばには日経平均株価は新高値となり、さらに2月中旬にはいると日経平均株価は急激に上昇し始めました。 したがって、この時期の相場に対しては、上記のSレシオの基準は日経平均株価の高値を検出するのに失敗したことになります。 |
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この方式では、日経平均株価が上昇中に目先の高値が近いと思われる時点で売りつなぎを実行します。先がわからない相場の高値を手探りで見つけようとするのですから、失敗する場合もあります。 失敗したと判断したら、売りつなぎを買い返済するのが基本です。買い返済しないでその後の高値を売り上がる方法もありますが、大きな上昇相場でその方法を採ると大失敗になりかねません。売りつなぎはヘッジなので、失敗しても通常は損は発生しませんが、上昇相場でも値上がり益がなくなってしまう恐れがあります。 たとえば日経平均株価が売りつなぎを実行した時点から6パーセント上昇してしまったら、高値検出が失敗したと判断して売りつなぎを買い返済して損きりをするのがよいでしょう。その後、また高値と思われる状態になったら、また売りつなぎを実行してください。 |
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