| 平均株価研究会 | 高値での売りつなぎ |
![]() |
|
|
|
相場が上昇基調に入ったばかりのときは、投資家が相場の先行きに確信が持てないために、平均株価が少し上昇すると利食いで反落することが多いものです。それを何回か繰り返して下値が固まると、相場への参加者も増加し、上昇基調がはっきりしてきます。 その後は平均株価の上昇がスピードアップし、通常半年ぐらいは大出来高を伴ってほとんど押し目らしいものもなく急騰するのが普通です。この段階で、安値おぼえの信用売りを仕掛けた向きがやむなく高値で買い返済をするので、平均株価が一段と上昇することになります。 それから後は、景気の回復が次第に明らかになるので素人投資家が多数参加するようになり平均株価もさらに上昇しますが、安値で買った投資家の利食いも増えるので、平均株価の上昇スピードはやや衰えて押し目も頻繁に発生するようになります。 この段階以降は、平均株価相場はときどきかなり深い下落を示すようになるのが普通です。それでも少し時間がたつと平均株価が上昇してまた新高値をつけるので、経験の浅い投資家は安心してこの段階から買い始めることが多いものです。 しかし、このようにやっとのことで高値を更新するのを何回か繰り返しているうちに、信用買い残の増加とか海外株式市場での大幅安をきっかけとして大暴落に見舞われる、というのを過去数限りなく経験してきました。 |
|
|
|
相場で安定して収益をあげるには、基本的に次のような投資方針をとることです。 1.相場が上昇基調に入ったら、その初期の段階で買い出動する。 2.その後は、少々の相場下落には動じず、持ち株を持続する。 3.相場が高値圏に入ったら、持ち株を少しずつ売却して株数を減らす。 しかし、実際には相場は上記のように高値圏で何度も上げ下げを繰り返すことが多く、持ち株をどこで売却したらよいか判断に迷うものです。このような場合、昔から「売りつなぎ」という方法が使われてきました。これは、高値圏で持ち株を売却するかわりにその銘柄を信用売りしておき、その後株価が下がったら信用売りを買い返済するというものです。 これにより、持ち株を売却することなしに株価下落による損害を回避することができます。銘柄としては、一般株はもちろんのこと、現在ではETFなどを利用すれば「日経平均株価を売りつなぐ」こともできます。持ち株が現物株の場合には信用売りができないので、株価の動き方が似ている他の信用銘柄を売りつなぎます。 |
|
|
|
持ち株がETFあるいは株価指数先物の場合には、同じ原資産に連動する次の金融商品が売りつなぎの目的に利用できます。 1.株価指数先物 2.コールオプション(売り) 3.プットオプション(買い) 持ち株が一般銘柄の場合には、株価指数とはかならずしも株価が連動しないので、上記の先物、オプションでは売りつなぎがうまく機能しない場合がありますが、持ち株がたとえば5〜10銘柄に分散されていればまず実用上十分なヘッジ効果が期待できるでしょう。 この方式では、日経平均株価の動きだけをウォッチしていればよいので、売りつなぎの管理が簡単で、また売りつなぎにかかわるコストが比較的低いというメリットがあります。 |
|
|
|
株価指数先物あるいは株価指数オプションを売りつなぎに利用する場合には、当然ながら、日経平均株価など株価指数が目先の高値に近いと思われる時点で売りつなぎを実行します。 しかし、実際には、株価指数が目先の高値にあるかどうかがわかりません。したがって、売りつなぎがうまく行くかどうかも確率の問題です。持ち株の株価下落幅の半分程度がヘッジできれば、売りつなぎが成功したと考えるべきでしょう。 私どもの方式では、日経平均株価が長期的にも中期的にもまた短期的にもかなり上昇した場合に、目先の高値を形成し以後反落するのではないかと推定します。売りつなぎが成功するかどうかは、この目先の高値がまずまずの精度で推定できるかにかかっているわけです。 |
|
|
|
|
|