平均株価研究会 コール売りが損となる場合 メニューに戻る

相場の急騰時

 前のページで、コール売りを利用することにより、相場の高値圏で売りつなぎがかなり有効に行われる可能性が高いのを示しました。また日経平均株価の目先の高値を検出するのに失敗した場合でも、その後の値上がり幅がそれほど大きくないならば、コール売りを利用した売りつなぎで利益があげられることも説明しました。

しかし、このコール売りも実は大きな損を発生することがあります。それは、相場が本格的な上昇を始めて間もない時期などに目先の高値検出を誤った場合です。
そのような時期では、通常、信用売りをしていた弱気筋が予想外の相場高騰に驚いてやむなく高値で買い返済するのが大相場のきっかけとなります。以降は完全に買い方ペースとなり、半年以上も急ピッチの相場上昇が続くのが普通です。
このような場合には、これまで述べてきたような相場分析による高値予測はほとんど用をなしません。その相場の本格的な上昇の第一ステップが終わってから、はじめてある程度の高値予測が可能になるのです。

2003年以降の今回の相場では、2005年後半から2006年にかけて大出来高を伴った高騰が起こりました。
その時期の日経平均株価のチャートとSレシオの分析チャートを下図に示します。一見して、この時期に売りを行うのは、自殺的行為であるのがおわかりになると思います。

1004D
急騰相場の特徴

 この時期の相場のチャートをみると、まず記録的な大出来高を伴って株価が上昇しているのがわかります。しかも、株価が上昇するにつれ、さらに出来高が増加しています。相場が完全に買い方のペースとなっており、その買い方の参加者が日ごとに増加しているためです。

また、株価チャートでは、株価がほとんど24日移動平均線の上方で推移しているのが見られます。
相場の急上昇を反映して、チャートの下半分にあるSレシオ移動平均線(青線)は大略120ポイント以上の領域でゆるやかに上昇しています。また、分析チャートのSレシオ線(赤線)も、2ヶ月前までの範囲にあるピークより常に上昇しているのがわかります。

このような時期は、現物株を長く保有するのがもっとも有利であり、売りつなぎをするのはもっともまずい作戦です。相場が大分上がりすぎた、もうこの辺が天井ではないかと思っても、数日もするとまた新高値に進んでしまうという時期なので、安易に売りつなぎをすると、たちまち買い返済しなければならない羽目になります。

急騰相場の終了

 このような急騰相場も、通常半年もすると次第に勢いがなくなり、押し目が頻繁にきてその下落幅もだんだん大きくなります。その時期以降は、これまで説明してきた方式で売りつなぎを行うことができます。

急騰相場が終了する時期には、つぎのような現象がよく見られます。
  • それまで記録的なレベルであった月間出来高が減少してくる。

  • 日経平均株価の押し目が深くなり、48日移動平均線を割り込んでくる。

  • それまで非常に高い値を維持してきたSレシオ移動平均線がピークから10ポイント以上低下する。
このような状態になったら、上昇期の初期の急騰相場が終了し、その後は相場はときにかなり深い押し目を交えながらゆっくりと上昇していくと判断したほうがよいでしょう。

ページトップに

  トップページへ メニューに戻る