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値上がり/値下がり幅

 前のページで解説したように、オプション投資では、基本的に投資を始めてから一ヶ月の間に売買を終結することになるので、今後一ヶ月の日経平均株価(あるいはTOPIX)の動向を推測できる株式指標が必要になります。

このような目的のために、私どもは値上がり/値下がり銘柄数を利用した新指数UDレシオを開発しました。その指数のチャートを示し、オプション売り投資のためにかなり有用なツールとなることも述べました。

しかし、この種の株式指数は、どれも得意な相場局面、不得意な相場局面があるものです。そこで、私どもは3種の株式指数を利用して、それらによる相場判断を総合的に評価することで、日経平均株価の動向を推測することにしました。

上記値上がり/値下がり銘柄数を利用した指数UDレシオは、それら3種の株式指数の一つとして利用します。次に、私どもは「PMレシオ」という新指数を開発し、それを第2の指数として利用することにしました。これは、基本的に日経平均株価の日々の値上がり幅、値下がり幅を統計処理した指数で、その詳細は今後このウェブの中で次第に明らかにしていきます。

PMレシオの利用

 まずはPMレシオのイメージをつかむために、2006年12月を含む半年あまりの日経平均株価日足とそれに対応するPMレシオのチャートを下に示します。


pmr_061215

上図の下半分がPMレシオ(赤線)とその移動平均線(青線)を示します。
チャートの見方は簡単で、PMレシオが100ポイントラインを下から上に抜けたときは日経平均株価相場が目先強含みに推移すると判断します。反対に、PMレシオが100ポイントラインを上から下に抜けたときは日経平均株価相場が目先弱含みに推移すると判断します。

ただし、PMレシオが100ポイントラインと交差するまえにその移動平均線の方向が転換するのが確認された場合には、それによって日経平均株価相場の方向を判断します。
たとえば、これまで下降していたPMレシオの移動平均線が上昇に転じたときは日経平均株価相場が目先強含みに推移すると判断します。
反対に、これまで上昇していたPMレシオの移動平均線が下降に転じたときは、日経平均株価相場が目先弱含みに推移すると判断します。

上図から、PMレシオが日経平均株価の転換点の近くでPMレシオの移動平均線と交差しているのが見られます。上図上半分の株価チャートの移動平均線と比較すると、PMレシオのほうが転換が早く検出され、判断のミスも少ないのがお分かりになるでしょう。

指数を複数利用する

 オプションの売りを行う場合には、上図のチャートでPMレシオが上方に向かうと判断されたときはプットオプションを売ります。反対に、PMレシオが下降に向かうと判断されたときはコールオプションを売ります。

まだ長期間の統計は取っていませんが、PMレシオをこのように利用することにより、オプションの売りでかなりの成果が得られると考えられます。

前のページに示したUDレシオとこのページのPMレシオのチャートを比較すると、どちらの指数でもほとんど同じ時期に相場の転機を検出しているのがわかります。利用する元データがまったく異なり、それらデータの加工の仕方も似ていない二つの株式指数からほとんど同じような相場判断が得られたのは、大変興味深いことです。
これら2種の株式指数の信頼度がかなり高いのを示しているといえましょう。

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