| 平均株価研究会 | 日経平均のPBR |
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日経平均株価は、2007年7月に18297円の高値をつけてから下落に転じ、2008年3月11日現在の引値価格12392円まで半年あまりの間に32パーセントを超える大幅安になりました。 このように大きく下げると、底値のメドはどのあたりかという議論が盛んになってきます。 個別銘柄の場合は、その会社の業績が順調に推移している場合は、その会社の「一株あたり利益」や配当利回りなどが株価を判断する要素になります。しかし、たとえばその会社が業績不振におちいり、数年にわたって赤字無配になった場合などでは、その会社の「一株あたり純資産」が株価判断のよりどころになります。 日経平均株価など平均株価の場合には、基本的にはこのような一株あたり純資産という概念はありませんが、平均株価の構成要素である各銘柄の一株あたり純資産のデータから「平均株価の一株あたり純資産」を算出することができます。 |
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日経平均株価の場合には、日本経済新聞社が「日経平均株価の一株あたり純資産」を算出しています。その一株あたり純資産の数値で現時点の日経平均株価を除したのが、「日経平均株価の株価純資産比率(PBR)」です。日本経済新聞社は、このデータを ウェブ で毎日更新で公表しています。 相場が高騰した時期には、先高感から日経平均株価が一株あたり純資産の何倍にも買われるために、日経平均株価のPBRは大きくなります。一方、相場の低迷期には、日経平均株価の各構成銘柄の株価がその一株あたり純資産に近づくために、日経平均株価のPBRは1に近くなります。 日経平均株価相場の変動と日経平均株価のPBRとの関係を、もう少し具体的に調べましょう。 ![]() 上のチャートは、2008年3月から11年余り前までの日経平均株価の推移を月足で示したものです。この範囲のいくつかの時点での日経平均株価のPBRを調べましょう。
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上記のように、2008年3月中旬の時点で、日経平均株価のPBRはここ数十年来の低水準に近づいています。この点からは、現在の日経平均株価13000円割れは安値圏であるといえるかも知れません。 しかし、ここで注意しなければならない点があります。それは、日経平均株価が7607円という歴史的安値をつけた2003年3月と現在の2008年3月は、日経平均株価のPBRはそれほど変わらないのに、株価は現在のほうが70パーセントも高いことです。 2003年以降の5年間に、景気回復と各企業の努力により日経平均の構成銘柄の一株あたり純資産が50パーセント以上も増加したことによって、現在では株価が2003年3月より70パーセントも高くても日経平均株価のPBRは2003年3月とあまり違わないレベルになっているのです。 各企業の財務体質が今後も健全さを維持し、一株あたり純資産が高水準で推移するなら、PBRから見て現在の日経平均株価は安いといえましょう。 しかし、各企業の一株あたり純資産は、その企業の業績によって大幅に変動するものです。もし、今後、アメリカ発の不況が日本にも波及してきたら、日経平均の一株あたり純資産が減少に転ずる恐れもあります。その場合には、日経平均の一株あたり純資産の減少にスライドして日経平均株価が下落するかもしれません。 これら両者がスライドして下落すれば、それらの比である日経平均株価のPBRは低水準横ばいで推移することになるでしょう。 以上から、企業業績の先行きに不安があって日経平均株価が下落傾向にある場合は、日経平均株価のPBRが低いということだけでは買い材料にならないことがお分かりいただけたかと思います。やはり、株式投資には企業業績がやがて向上するという見通しがもっとも肝要なのです。 |
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