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2002年前半の相場

 2001年の年末にかけて堅調に推移した日経平均株価の相場でしたが、2002年1月に入ると、私どもの日経平均株価分析プログラムは下図のように相場の陰転を検出しました。ところがその陰転検出後、相場はまた上昇し、2月の末にはまた相場の陽転となりました。しかしその陽転もまた長く続かず、5月の末にはまた相場の陰転が検出されました。

このように、短い間に相場のトレンドが何回も変ると、そのたびに売買のポジションを組み替えることになり、売買のロスが大きくなります。この期間で、先に説明したETF現物とオプションSQ売りの組み合わせがどのような成果を挙げたかを調べましょう。

ただし、ETFはつい最近から上場されたものなので、この時期の分析を行うにはデータが足りません。そこで、とりあえずこの時期の日経平均株価のデータをETFの代わりに利用してシミュレーションを行います。

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上図のチャートで背景色が薄青の部分が、私どもの日経平均株価分析プログラムが相場の下降領域と判断した範囲であり、この部分でコール売りを併用することになります。
最も簡単なカバードコールの例として、毎月SQの日にアウトオブマネーのコールを売った場合を検討しましょう。ETFの現物と組み合わせて売りを行うため、バーティカルスプレッドはせず、単純なコール売りだけ行います。

2月から3月にかけては、分析プログラムが相場の下降領域と判断したのに実際の相場が急上昇してしまい、やがて2月の末に分析プログラムがやむを得ず陽転のサインを出したのがわかります。
この部分では、コール売りは当然損が出ますが、一方ETF現物のほうは値上がり益が得られるはずです。それらの合計がどうなるのか調べましょう。

この際、N225オプションとETF現物とをどのような比率で組み合わせるのかが問題となります。ここではN225コール一枚とN225ETF150口(N225ETFの株価が10000円とすれば約150万円分)とを組み合わせることにします。

2002年2月限の相場(2)

  • 日経平均株価相場の分析
    2002年1月22日の引けで日経平均株価トレンドが陰転したので、翌23日にコール売りを行います。

  • 権利行使価格の決定
    1月22日の引けで陰転が検出されましたが、その時点の2002年2月限のコール価格を調べます。2002年2月限のSQは2月8日ですので、この時点からSQまでの日数が少ないため、プレミアムがとれません。そこで、2002年3月限のコールを売ることにします。
    1月22日の引けで、2002年3月限のコール11000円が110円だったので、それを選択します。

  • オプションの売付け
    以上の検討により、2002年1月23日の朝寄り付きで、3月限のコール11000円の売りを行います。売値は100円でした。

  • 相場の推移
    その後日経平均株価は若干の上下動がありましたが、10000円の近くで推移しました。

  • オプション売りの決済
    結局2002年2月限のSQの前日2月7日の引けで、3月限コール110000円の価格は15円となりました。これらをそのまま3月限のSQまで持続してもしようがないので、この2月限のSQで手仕舞いを行います。3月限コール11000円を15円で買い返済しました。

    従って2002年2月限のコール売りにより
        100円−15円=85円
    の売買差益が得られました(手数料、税金は除く)。

  • 日経平均株価の変動幅
    コール11000円の売りを行った1月23日の朝寄り付きの日経平均株価は、10063円でした。2月限SQの2月8日朝寄り付きの日経平均株価は9564円でしたから、この間499円の値下がりとなりました。150口では74850円の値下がり損になります。

    それに対し、コール売りによる値下がり幅は上記のように85円だったので、値下がり益としてはその1000倍で85000円となります。コール売りによる値下がり益によって、ETF現物の下落分が十分にカバーされたのがわかります。
2002年3月限の相場

  • 日経平均株価相場の分析
    2002年2月限のSQは、上図に見られるように、背景がブルーの弱気基調でした。そこで、2002年3月限のオプション売りは、コールを売ることにします。

  • 権利行使価格の決定
    2002年3月限のコールのどの権利行使価格のものを売るのかを決めるために、前月限の満期日2002年2月8日の前日2月7日のコール価格の引値を調べます。
    権利行使価格10000円のものが、165円で引けていましたので、これを選択することにします。

  • オプションの売付け
    以上の検討により、前月限の満期日2002年2月8日の朝寄り付きで3月限のコール10000円の売りを行います。売値は165円でした。

  • 日経平均株価相場の推移
    ところがその後、日経平均株価は期待に反して急騰しはじめました。それにつれ、コール10000円の価格は急騰し、2002年2月22日のザラ場で売値165円の3倍以上の530円をつけました。

  • オプション売りの決済
    そこでやむを得ず、その翌日2月25日の朝寄り付きで、コール売りを反対売買で返済します。3月限のコール10000円の寄付値は475円でした。従って、2002年3月限のコール売りにより
        165円−475円=−310円
    の売買差損が発生しました(手数料、税金は除く)。

  • 日経平均株価の変動幅
    コール10000円の売りを行った2月8日の朝寄り付きの日経平均株価は、9564円でした。このコールの買い返済を行った2月25日朝寄り付きの日経平均株価は10394円でしたから、この間830円の値上がりとなりました。150口では124500円の値上がり益になります。

    それに対し、コール売りによる損失幅は上記のように310円だったので、売買損失としてはその1000倍で310000円となります。
    このようにコール売りの失敗による売買差損は非常に大きいのですが、その約40パーセントがETF現物の上昇分によってカバーされたのがわかります。

    上図の1月半ばから2月末までの薄青の時期の投資は、相場の予想外の急反発にあってコール売りがかなりの損を出したため、結局
        (−74850+85000)+(124500−310000円)=−175350円の売買差損
    となりました。
2002年6月限の相場(2)

  • 日経平均株価相場の分析
    6月17日の引けで日経平均株価トレンドが陰転したので、コール売りを行います。

  • 権利行使価格の決定
    6月17日の引けで陰転が検出されましたが、その時点の2002年7月限のコール価格を調べます。6月17日の引けで、2002年7月限のコール11000円が165円だったので、それを選択します。

  • オプションの売付け
    以上の検討により、2002年6月18日の朝寄り付きで、7月限のコール11000円の売りを行います。売値は215円でした。

  • 日経平均株価相場の推移
    上記のコール売りを行った時点での日経平均株価は、10799円でした。その後、日経平均株価は急落し、一時は10000円の近くになりました。以降の検討は、次のページにまわします

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