| 平均株価研究会 | 日経225ETFの「つなぎ」 |
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長期的には上げ相場の続いたかつての相場では、5年単位、10年単位の長期投資が結局最も好結果となりました。しかし、最近ではもう上昇相場はそう長くはつづきませんので、中勢的に下げ相場と思われたら売りで利益をあげるようにするほかありません。 しかし一般投資家では、中勢下げ相場と思われる時期にも売り転換をせずに、ひたすら持ち株を長期に保有するのをよく見かけます。中勢下げ相場の例として、最近一年間の日経225連動上場投信のチャートを下に示します。 |
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上記のチャートをご覧になれば、だれでも中勢下げ相場が検出された2002年5月に売り転換してETFの売りを行い、それを中勢上昇相場が検出された2003年5月まで継続するのがベストであったと思うに違いありません。しかし実際にそれを行った人は、一般投資家ではあまりいなかったと思われます。 その理由はさまざまでしょうが、一つには私どものようなコンピュータ分析手法を持たなかったので、相場の中勢トレンドを正確に把握できなかったということでしょう。もう一つの理由として、過去の経験則から、このまま持続すれば何年かすればまたもとの値段に戻るという考えがどこかにあったのではないでしょうか。 |
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しかし、長期的な上げ基調がなくなったと思われる現在では、このような株式の長期保有は有利ではなくなりました。中勢下落相場では、やはり「売り」で利益をあげることを考えなくてはなりません。
すなわちETFの中勢下落相場が検出されたら、現在保有しているETFを売り、今度はETFを売り建てするのがベストです。今後は、過去何十年にわたって経験してきた株式の長期上昇神話をすてて、中勢相場トレンドに従って売買することにしましょう。 上記チャートでの1年に及ぶ下落相場でETFの売りを行えば、約3500円分の値下がり差益を手にできたことになります。 しかし、投資家によってはせっかく購入したのだからとETFを長期保有する方がいらっしゃるでしょう。親から遺産でもらったとか、基金に組み入れられているとか、さまざまな理由で、ETFを中勢相場観で売買できない場合もあるでしょう。 そのような場合、古来利用されてきた手法として「つなぎ売り」というものがあります。これは、所有している現物株と同じものを同じ株数だけ信用売りするというのが基本です。 これを行った結果はその現物株を売却したのとほとんど同じですが、ただ「つなぎ売り」の場合には現物株を保有し続けるため、やがてその後信用売りの部分を買い返済すれば、ふたたび以前と同じ現物株を保有する状態に戻ります。 上記チャートでの1年に及ぶ下落相場にこのつなぎ売りを行えば、約3500円分の値下がり損を回避できたことになります。 |
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上記のような「つなぎ売り」は、株式を大量に現物保有する機関投資家や年金基金などが常用的に行っています。これらのつなぎ売りやその買戻しが市場で常に行われていることにより、株式相場が上げ一方、下げ一方の一方通行になりにくくなって相場の安定性が向上するという面もあります。 しかし、「つなぎ売り」は基本的に下落相場で持ち株の評価額が目減りするのを回避するのが目的であり、積極的に利益をあげようとするものではありません。これに対してこれから説明するオプションを利用した方法は、オプションのレバレジ効果を使ってより積極的な運用を行おうとするものです。
オプションのページの中で説明したように、日経平均の中勢下落相場では、アウトオブマネーのコール(権利行使価格が現在の日経平均より高いコール)を売ることにより比較的容易に値下がり益をうることができます。 ただ、このとき日経平均が上昇すれば、コールの急激な値上がりにより大きな損失が発生する恐れがあることも説明しました。それをある程度回避するために、コールの売りと買いを組み合わせてヘッジを行う(バーティカルスプレッド)のが安全策であるという解説もしました。 バーティカルスプレッドは大変有用な方法ですが、それによりオプション売買益が半分になってしまうという難点があります。しかし、ETFを現物保有していながらコールの売りを行う場合には、仮に日経平均が上昇してもETFも上昇しますので、コール売りにバーティカルスプレッドを施した場合と似たようなヘッジ効果があります。これは、次のページで説明するように資産運用上大変有難いことです。 このようにETFなどを現物保有していながらコールの売りを行う方式を、「カバードコール」といいます。 上記はコールの売りを利用した場合ですが、プットの買いを利用する方法もあります。 長い下落相場では、その途中で何回も戻り(一時的な反発)があるのが普通ですが、そのときにプットを買い付けるのです。 その後、予想通り相場がまた下落基調になれば、プットの値上がりにより利益が得られます。逆に予想に反して相場が上昇基調に入ってしまったら、プットは値下がりしオプションのほうからは損がでますが、一方保有するETFは値上がりするので、全体としては大きな損にはなりません。 このように、ETFなどを現物保有していながらプットの買いを行うヘッジ方式を、「プロテクティブプット」といいます。 |
| 今後、上記チャートでの1年に及ぶ下落相場を例にとり、これら現物保有のETFとオプションとを組み合わせた投資方法について解説します。 |
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