これまでに解説したように、一般にネットワーク上にあって特定のネットワークサービスに使用されるコンピュータをサーバーと呼びます。たとえば、ウェブサービスに利用されるコンピュータがウェブサーバー、メールサービスを行うコンピュータがメールサーバーです。
ホスティングサービス会社は、このようなサーバーコンピュータを大量に所有・運用しており、個々の利用者の要望に応じてそれらの機能の一部を必要なだけその利用者に貸し出します。
通常、ホスティングサービス会社は標準的なサービスメニューを持っており、そのサービスの定価を提示して利用者にアッピールします。利用者は、そのサービスの内容を検討し、他社の同等のサービスと比較して自分にもっとも適合したホスティングサービス会社のサービスを選択します。
このページでは、上記のようなホスティングサービス会社の標準的なサービスメニューの内容について検討しましょう。 |
サーバーとして利用するコンピュータは、基本的な構成としてはクライアント側で使用するパソコンとそれほど変りません。しかし、サーバーには信頼性の確保と取り扱う情報の機密保持が強く求められますので、それらを中心にハードウェア、オペレーティングシステムなどの強化が行われます。
詳しくは別のページで項目別に解説しますが、ここでは特に重要な項目について概説します。
- オペレーティングシステム(OS)
ネットワーク専用のOS Unix が主流です。その中でも、最近では商用 Unix(有料)より Linux などのフリーOS が多く使われています。
- プロセサ(CPU)
Linux などのフリーOS は X86 アーキテクチャの CPU で動作するので、サーバーには Intel Pentium 4 あるいは XeonTM などのプロセッサが使われるのが普通です。2個のプロセッサを使用する場合もあります。
- メモリ
サーバーは、多くのユーザーが同時に利用し、たくさんのタスクを同時に実行するので、大量のメモリを必要とします。レンタルサーバーの場合には、「1台当りのユーザー数」を公開している業者もあります。一般的には、この「1台当りのユーザー数」が少ないほうが、サーバーのプロセサのパワーもサーバーのメモリも多く利用できるということになるでしょう。
- ハードティスクのインターフェイス
ハードティスクのインターフェイスには、「SCSI」方式と「IDE」方式の2種類があります。
SCSI方式は多ユーザからの多重アクセスを想定して設計されていますが、それに対してIDE方式は 1ユーザの単処理でアクセスが少ない用途を想定しています。
共有サーバーでは、多くのユーザーが同時にハードディスクを使用するので、SCSI方式のほうがパフォーマンスが高くなります。
- ハードティスクの容量
上記サーバーコンピュータのハードティスクの一部を、各利用者が必要とするだけ区切って貸し出すわけです。
そのハードティスク領域は、通常大部分がウェブページのデータ(CGIなどプログラムデータを含む)とメールデータに利用されます。ホスティングサービスのスペックとしては、これらのデータあわせて何MBのハードティスク容量、というように書かれている場合が多いようです。 |
以上はサーバーコンピュータのスペックですが、次にこのサーバーがインターネットの世界と交信する通信回線を検討する必要があります。
サーバーを設置しているデータセンターとインターネットとの間をつなぐ通信回線をバックボーンといい、その太さを「bps(Bits Per Second)」という単位で表します。 この数値が大きいほどデータセンターから見たデータの流れが速いということになります。
しかし、そのバックボーンが太くてもそれをデータセンター内で多数の利用者で共用していると、その利用者から見たデータの流れは遅くなるかもしれません。ホスティングサービス業者によっては、最低限のデータ通信速度を保障している場合があるので、業者に問い合わせてください。 |
|