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    メモリの選択

    メモリとは

     パソコン内でデータやプログラムを記憶する装置のことで、普通はCPUが直接読み書きできるRAM(ランダムアクセスメモリ)やROMなどの半導体記憶装置を意味します。
    特に重要なのは、メインメモリ(主記憶装置)と呼ばれるRAMを利用したCPUの作業領域で、パソコンで単にメモリという場合には通常このメインメモリを指します。

    CPUの処理速度が大きくても、メモリが少なかったりメモリのデータ転送速度が小さいと、CPUの性能を生かしきることができずパソコン全体の処理は遅くなります。

    2006年11月から発売されたOS Windows Vista(R) では、3Dグラフィックスを多用するために、これまでの Windows XP(R) よりもはるかに大きなサイズのメインメモリが必要とされます。

    また、メインメモリのサイズだけではなく、その動作速度にも厳しい要求が出てきたので、最近では新しい形式の高速メモリーが開発されてきました。Windows Vista(R) の登場により、パソコンのメモリーはこれまでとはまったく異なる新世代に入ったといえましょう。



    メモリはどれくらい必要か

     簡単にいうと、メモリは大きければ大きいほどパソコンの処理は速くなります。メモリが少ないと、画面の変るのが遅くなったり、ひどい場合にはハングアップしたりします。

    Windows Vista(R) にはさまざまなタイプがありますが、Windows Aero という3Dグラフィックスを利用する場合には特に大量のメモリを必要とします。 Windows Vista(R) の最下位のタイプである Windows Vista(R) Home Basic では Windows Aero が使えないので、メモリは比較的少なくて済むといわれます。

    そこで、現在販売されている Windows Vista(R) 搭載機のうち、低価格機には Windows Vista(R) Home Basic 搭載でメモリーが512MByte というものが多いようです。しかし、実際にこのクラスのパソコンを利用した人の多くは、メモリー不足によるパソコンのレスポンスの悪さを指摘しています。

    やはり、 Windows Vista(R) を快適に動作させるためには、Windows XP(R) の数倍のメモリが必要と思われます。 Windows Aero を使わない Windows Vista(R) Home Basic でも最低1GB、Windows Aero を使う Windows Vista(R) Home Premium以上を搭載した場合は2GBがほしいところです。

    デュアルチャネル・メモリ

      Windows Vista(R) でのニーズに応えて、最近デュアルチャネル・メモリという高性能メモリが開発されました。これは、一組2枚のメモリを同時に使ってデータ処理を行うことで、パソコン全体の処理を速くするものです。

    最近では、大多数の Windows Vista(R) 機でこの種のメモリが利用可能になっています。しかし、低価格機でメモリーの構成が512MB×1と記載されている場合はデュアルチャネル・メモリを使用していないと思われます。詳しくは、各パソコンのハードウェア構成をメーカーに問い合わせてください。

    メモリの選択肢

     HPのデスクトップパソコンの売れ筋 s3340jp/CT を例にとって 、メモリの選択肢がどうなっているかを見ましょう。  
    • 512MB DDR2 SDRAM モジュール (667MHz, 1DIMM) [マイナス \4,200]

    • 1GB DDR2 SDRAM モジュール (667MHz, 2DIMM) [標準]

    • 1GB DDR2 SDRAM モジュール (800MHz, 2DIMM) [プラス \3,150]

    • 2GB DDR2 SDRAM モジュール (667MHz, 2DIMM) [プラス \11,550]
    の4種が選択可能となっています。2GBメモリを選択した場合には、1GB[標準]の場合より合計のパソコン価格が11550円高くなります。

    メモリかCPUか

     パソコン購入の予算が決まっていて、その範囲内でやりくりしてメモリやCPUを決定しなければならない、というユーザーはかなりいらっしゃると思います。
    こういう場合には、メモリ、CPUのいずれにより多くのお金をかけるのが得策でしょうか。

    私は、普通のユーザーの場合には、CPUのグレードを一ランク下げてもメモリをより多く搭載するのをお勧めします。CPUのクロックが少し低くなっても通常の使い方をしている限りはほとんど気がつかない程度の違いしかありませんが、メモリが少なくなれば直ちにパソコンのスピードが遅くなったのがわかるはずです。

    2次キャッシュ

     メモリの選択をしていると、2次キャッシュという言葉が出てきます。これは、パソコンがデータ処理を行うときの途中のデータをとりあえず読み書きするための手許メモのようなものとお考えください。このキャッシュメモリはメインメモリよりはるかに速いので、これを使うことにより全体のデータ処理がスピードアップされます。

    動画編集・ファイルエンコードなど大容量データを処理する場合には、2次キャッシュの効果が大いに発揮されます。Windows Vista(R) のCPUとして盛んに利用されているCore 2 Duoは、大容量の2次キャッシュを搭載しており、このような作業を得意としています。

    通常はCPUを選択すると2次キャッシュも自動的に決まりますので、ユーザーは特に2次キャッシュを選択することは求められません。

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