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  流れ行く大根の葉


流れ行く大根の葉

 俳人高浜虚子は、初冬の一日、巨大な九体の仏像があるので有名な世田谷区九品仏の浄真寺で句会を行ったあと、寺から多摩川の方向に散策に出ました。

当時はその辺から多摩川べりにかけては、一面の畑だったようです。その中を流れる小川で畑から抜いた大根を洗っている光景を橋の上から見て、虚子は有名な大根の葉の俳句を詠みました。

     流れ行く
         大根の葉の
             早さかな  高浜虚子

私どもの最寄駅の駅前には農協があり、毎週土曜日に近くの畑でとれた新鮮な野菜を売っています。秋から冬にかけては、泥のついた太い大根が人気です。虚子が九品仏で見たのも、上の写真のような大根だったのでしょう。

世田谷区には、かつての田園をしのばせる小川がまだ少し残っています。当時は、そのような小川で畑から抜いた大根を洗っていたのでしょう。切り落とされた大根の葉が、小川に浮かんでゆっくりと流されていったのでしょうか。




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