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四季の風物 夏 |
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関東地方にも梅雨入りが宣言され、アジサイとともにくちなしの花をほうぼうでみかけるようになりました。
この時期らしい細かい雨が降るなか、傘を差して道を歩いていると、くちなしの花の芳香を感じておもわずあたりを見回しました。生垣の向こうの庭の薄暗いところに、くちなしの白い花が浮かんでいるのが見えました。
糠雨に
くちなしの香の
濃くなりぬ
くちなしの花は、開いたばかりのときは上の写真のように純白の花びらがぴんと張りひろがって実にみずみずしいものです。
しかし、そのような見事な花が見られる日数が非常に短いのが悲しいところです。この時期の雨にあたると、花の中心部から次第に腐れが進行し、純白の花が黄褐色に変色して行きます。その間、開花からわずか数日しかありません。
やがて、茶色に変色した花は脱落し、その後に小さな実がなります。この実は晩秋に熟して赤黄色になりますが、熟しても口をあけないことから「くちなし」の名前がついたそうです。くちなしの実は、食品を黄色に染める着色料として広く使われているとのことです。 |
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