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  ぐみの実


ぐみの実

春いっぱい咲き誇った花が散り、梅雨を目前に控えたこのごろは、花の種類が少ない時期です。 春先に花を咲かせた植物の中には、早くもこの時期に実をつけるものがあります。それらの代表格は青い大きな実をつける梅ですが、庭によく植えられている潅木ぐみの実も愛らしいものです。

私は子供のころ千葉県の田舎で育ったので、庭や山野にあるさまざまな木の実、草の実を食べました。それらの中で、もっとも早く実をつけるのがグミだったと思います。私の田舎のグミの実は、種が大きく少し渋い味がしましたが、なにしろいつも腹をすかせている子供のこと、大切なおやつとしてよく食べました。

最近、東京・世田谷のあるお宅の垣根から、真っ赤に熟れたグミの実がとび出しているのを目にしました。私が子供のころ食べたグミとは違ってちゃんとした園芸品種らしく、実が大きく丸々とふくらんでいました。ちょうど木漏れ日があたっており、グミの実が葉の陰でルビーのように輝いていました。

     木漏れ日に
         グミの実紅し
             藪の中





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