 |
|
写真と俳句 |
|
 |
関東における浄土宗の中心、芝・増上寺の大本堂の右側道路際に、多数の石地蔵が並べられてあります。陽の目をみることなしに葬られた水子の霊を供養するための千体地蔵です。
水子は、昔は流産や死産が大多数を占めていましたが、最近ではお産の医療技術の進歩、生活環境の向上などにより流産・死産の比率は低下し、代わって人工中絶が大部分を占めるようになったということです。
千体地蔵の横に絵馬をかける場所がありますが、そこには水子地蔵に会いにきた女性たちの思いをしるした絵馬がたくさんかけられているそうです。インターネットで俳句を調べているうちに、次の俳句に目が引かれました。
秋日傘
水子仏に
長居せる 松本恒子
秋日傘ということですから、秋の彼岸のころを詠んだ俳句でしょうか。水子地蔵の前にきて、この世を見ることなしに終わった子供といつまでも語り合っているという様子が、読者の胸を熱くします。
作者松本恒子さんは、私の知らない俳人でしたが、インターネットで調べると、つい最近『春雷』という句集を出されたということです。現役の実力派俳人とお見受けしますが、どなたかご存知でしたらぜひ教えてください。
|
|
|
|
|