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  鯛の生き造り


鯛の生き造り

 朝早くから真鶴にきて三ツ石と中川一政美術館を見たので、大分おなかがすきました。中川一政美術館からバスで真鶴漁港に向かい、本場の海の幸をいただこうと思います。
こういう情報は、土地の人かタクシーやバスの運転手さんに尋ねると、たいていよい場所を教えてくれます。今回は、バスの運転手さん推薦の漁港の近くにある料理屋に入りました。

2階に上がると、目の前に漁港の景色が広がり、湾の中を漁船がさかんに行きかっているのが見えました。中川画伯の絵の中にもあった漁港の赤い灯台も見えました。

まずは熱燗を注文すると、その突き出しに店で作った烏賊の塩辛が出てきましたが、一口食べて力強い味に圧倒されました。

やがて、注文した鯛の生き造りが出てきました。鯛の生き造りなんて、ここ十年以上食べていません。さっそくお皿の中の鯛の刺身に箸を伸ばすと、突然鯛くんが口をぱくぱくさせ、同時に尾びれをばたばた振りました。この鯛くんの勢いに、こちらはしばらく食べるどころではなく見つめるのみでした。

     お造りの
         寒鯛なおも
             踊りおり




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