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デジカメでも、フィルムカメラの場合と同様に対象からの光をレンズで取り込みますが、その光の像はフィルムのかわりに光センサー(CCD あるいは CMOS)の面上に結ばれます。
レンズの中心位置から光センサー面までの距離は、レンズの「焦点距離」という重要なスペックで決まります。
低価格のコンパクトカメラに「固定焦点距離カメラ」と呼ばれる機種が現在でもありますが、この場合にはレンズの焦点距離が決まっているために、自分の意図するアングルで撮影するためには、撮影者がそのアングルでの撮影が可能となる地点まで移動する必要があります。
これでは不便な場合も多いので、最近では「ズーム」という機構によりレンズの見かけ上の焦点距離が変えられるようにした機種が主流となっています。 |
具体的には、レンズ群の全長をメカ的に変化させることにより、レンズの見かけ上の焦点距離が変えられる仕掛けになっています。このような方式を、光学ズームと呼びます。
たとえば望遠側にズームすると、レンズの先端がカメラのボディから前方にせり出してゆくというのが普通です(最近ではほとんどせり出しがない方式のものもあります)
最近のコンパクトカメラ中級機では、3倍光学ズーム機構を持つものが主流ですが、4倍〜5倍の機能を持つものも販売されてきました。コンパクトカメラ上級機や1眼デジカメでは、もっと高倍率のズームが可能なものもあります。
高倍率ズームでは、手ぶれにより安定した撮影が難しくなるという問題点があります。たとえば遠くにいる野鳥を撮影する場合には、やはり三脚を使用するほうがよいでしょう。最近手ぶれを自動的に補正する機能を搭載した機種が開発され、人気を呼んでいます。
また高倍率ズームでは、レンズへの入射光量の減少により撮影画像が暗くなります。それにつれオートフォーカスがききにくくなる場合もあるので、注意が必要です。 |
フィルムカメラのレンズの明るさを表す指数として、「開放 F値」(単に F値という場合もあります)が広く使われてきましたが、デジカメのレンズでもこれは重要な指数の一つです。
F値が小さいほど多くの光を集めることができ、明るい写真が撮影できます。一般に暗い対象を撮影する場合にはオートフォーカスがききにくくなり、写真が不鮮明になることが多いものですが、レンズが明るければこれもある程度は防げます。
レンズのつくりにもよりますが、ズームレンズで望遠をすると、F値が大きくなって画像が暗くなるのが普通です。 |
上記のように、光学ズーム機構を搭載したカメラでは、当然ながらそれを利用した望遠/広角の選択ができます。それに加えて、画素数が大きいデジカメでは「デジタルズーム」が可能であると謳っている場合が多いようです。これは、簡単にいうと、高解像度の撮影を行った後、その一部をデジタル画像処理によって取り出して拡大表示するものです。
この方式では、せっかく撮影された画像データの一部しか利用しないので、拡大表示するにつれ画像の粗さが目立ってきます。したがって、たとえばホームページで利用する場合のように最終的に必要な情報量が少ない場合にはある程度は利用できますが、高画質を要求される用途には対応できません。
なるべく、このような電子的な方法は使わず、光学ズームをうまく使用して撮影するようにしましょう。 |
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